悪魔が教えてくれた楽曲『悪魔のトリル』と音楽家を呪いに導く「悪魔のヴァイオリン」

ミステリー 2019年03月03日 23時00分

悪魔が教えてくれた楽曲『悪魔のトリル』と音楽家を呪いに導く「悪魔のヴァイオリン」画像はイメージです

 みなさんは、『悪魔のトリル』という曲を知っているだろうか。イタリアの作曲家、ジュゼッペ・ タルティーニが作曲したト短調のヴァイオリンソナタ。彼の代表作でもある。

 この曲が『悪魔のトリル』と呼ばれるようになったのは、イタリアのアッシジに居住していたころ、作曲に行き詰まっていたタルティーニが、夢の中に出てきた音楽の悪魔が足下で弾いた曲から着想を得たという伝説が残されているからである。一説には、魂を売って伝授されたとも言われる。この曲は演奏するには高度な技術が必要で、”悪魔の仕業”と演奏者がぼやく姿が脳裏に浮かぶ。

 他にも、弾いた音楽家を不幸に陥れる「悪魔のヴァイオリン」という楽器も存在する。ヴァイオリン好きの少女に恋をしたアルドブランディーニ枢機卿(後のローマ教皇クレメンス8世)は、彼女のために豪華な装飾入りの最高級のヴァイオリンを作ってほしいと考えた。結局、イタリア・ガルダ湖畔にあるサロという町に住むヴァイオリン職人ガスパロ・ディ・ベルトロッティに依頼した。

 この仕事を引き受けたガスパロは、最高品質で胴やネックを製作。その装飾を作家ベンヴェヌート・チェリーニに依頼した。そして完成したのが「悪魔のヴァイオリン」こと「ベンヴェヌートのヴァイオリン」である。

 このヴァイオリンの完成を待ちかねていた枢機卿は、さっそく恋心を抱いていた少女に与えた。2人の天才の思いが込められていたからだろうか。その音は狂ったように響き、旋律には異常なテンションが乗っていた。演奏をしていた少女はまるで何かに取りつかれたように「悪魔のヴァイオリン」を弾き、最期には絶命してしまった。

 ショックを受けた枢機卿はヴァイオリンを封印するが、彼女の死後20年目に供養の意味を込め、ある音楽家に演奏を依頼した。だが、この音楽家も演奏中に何かに憑依され、高熱を出して倒れてしまった。

 枢機卿の死後長く封印され、「悪魔のヴァイオリン」という怪奇伝説が生まれるのだが、1646年にある音楽家によって演奏されてしまう。もちろん、この音楽家にも呪いが襲いかかり、演奏後精神が崩壊。入院するが首つり自殺を遂げてしまうのだ。

 その後も「悪魔のヴァイオリン」の呪いはさまざまな音楽家へ波及していくのだが、その詳細は次回に譲ろう。

(山口敏太郎)

ピックアップ
ミステリー新着記事
自然の猛威から生まれる妖怪たち

自然の猛威から生まれる妖怪たち
2019年10月13日 23時00分

注目動画

一覧へ

アクセスランキング

  • 総合

  • お笑い

  • アイドル

注目画像
  • ゆうみ 最新DVD『ふわっとゆうみ』発売記念 7月16日
  • 平塚奈菜 9枚目DVD『32(サーティーツー)』発売記念 7月16日
  • 柳瀬早紀 12枚目DVD『溢れる想い』発売記念 7月16日
  • 阿部桃子 ファーストDVD『switch on』発売記念 7月9日
  • 手塚せいあ 3枚目DVD『手塚せいあはリアル彼女』 発売記念 7月9日
  • 本田みく デビューDVD『MIX Juice』発売記念 7月9日
  • 戸田れい 25枚目DVD『BEAU T RENTE』発売記念 7月8日
  • 本郷杏奈 2枚目DVD『はにかみカノジョ』発売記念 7月2日

一覧へ

▲ページトップへ戻る