「春と比べたら体つきが大人になってきた。4歳になってようやく完成しつつある」と松元師はうなずいた。
京都の2400メートルは飛躍を期す秋初戦としては絶好の舞台でもある。昨年のこのレース、3歳馬の身でいきなり3着してみせた。「骨折明けで初の古馬相手。それでビックリする結果を出してくれた」。その勢いに乗って次走の菊花賞は2着。完成手前でこれだけのパフォーマンスを見せるのだから、成長した今なら昨年以上の結果を期待していい。
宝塚記念にしても着差ほど力差はなかった。「4角で仕掛けが遅れた。上がってきてケロッとしていたぐらいで、まるで力を出していない」。
だからその分もここで決めたいという思いが強い。「気性的にポン駆けは利くタイプだし、順調に乗り込んで仕上がりもいい。目標のジャパンCに向けてぜひ賞金を加算したい」と力が入っていた。
【最終追いVTR】和田騎手を背に坂路で追われ、800メートル53秒5→39秒1→13秒0(一杯)。道中は軽快なステップを見せたが、終いはややジリっぽさを感じる動きだった。仕上がりは悪くないが、本調子にはひと息か。