直線では馬体がぶつかり合う壮絶な叩き合いとなった。前走の東京大賞典…カネヒキリは手応えでヴァーミリアンに見劣ったものの、ルメール騎手の気合のムチに持ち前の勝負根性を爆発させた。最後はライバルをクビ差退けて勝利。JCダートに続くGI連勝で完全復活を印象づけた。
前走後はこのレースを目標に乗り込まれ、仕上がりも万全だ。1週前の21日には栗東CWコースで5F68秒3をマーク。いつものように馬なりでの調整となったが、フットワークはいつになくパワフル。毛ヅヤは厳寒期を感じさせないほど光沢があり、馬体の張りも申し分ない。、
「前走後は早い段階からケイコを再開し、思い通りのメニューをこなしてきた。攻めるところは攻めて、ケアするところはケアしてきた。最高潮だったJCダートのデキを今回も維持できている」。清山助手は前2走にも見劣らない仕上がりに胸を張った。
この後はフェブラリーSを予定しており、宿敵ヴァーミリアンとの再戦が待ち受ける。もちろん、ライバルがいないここでの取りこぼしは許されない。
「一戦一戦、(屈腱炎を患っていた)脚元と相談しながらの出走だけど、今の時点でその心配はまったくない。ここでキッチリと結果を出して次へと向かいたい」
オレが復帰したからには、若い世代に時代を明け渡すつもりはない。今年で7歳を迎えたベテランチャンプが、GI3連勝へ向けて、いざ出撃だ。