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ケイリン徒然草 車券推理の判断に周回ラップと3着の決め手を

 インターネットで各地の成績を検索していて気になるのは、3着の決め手と1周のラップタイムが表示されていないことだ。そこをしつこく言っているのは、司会者の工藤わこさんくらい。さすがに工藤元司郎さんの娘だけあって競輪をよく知っている。

 たとえば先行が逃げ切ったときの最後の1周。半周ごとのラップが分かれば、その選手のラスト半周の粘り具合が分かる。調子がいいのか、あるいは後ろのマーク型が上手にかばったのかが分かる。
 たとえばホームからまくっていって逃げ切った場合でも、最終周前半のタイムが分かれば、ダッシュが良かったのか、それとも前にいる選手がうまく流し過ぎているのかも分かり、先行のタイプも選別できる。それにジャンからカマしにいくタイプも最終周の最初のハロンのタイムが分かれば、カマし切られてしまった前の選手の流し具合も分かる。

 抑えた先行が後ろを警戒しながら踏み出していくスピードもどの程度だったか知ることができるため、先行選手のその場所の出来が判定可能となるのだ。
 3着の決め手がなぜ必要かというと、1着から3着までがラインで決まれば低配当、3着に薄めが入ってくれば万車券近い高配当になる。
 いまのレースは細切れ戦が多いから1、2着がラインの裏表で決まっても3着は人気薄が入ってくるケースが多い。S1選手はスキがあれば突っ込んでくる能力があるからだ。
 ネット投票をする場合はスピードチャンネルかネットの画像で選手の出来を確認できるが、成績を見て選手の調子を判断するには3着に入った選手がマークなのか、追い込みなのか、それともまくりか、という決め手が必要だ。どういうわけか、それが出ていないのだから判断のしようがない。この辺のデータをネットで分かるようにして欲しいものだ。

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