B-CASカードとは、デジタル放送が視聴可能なテレビに付属させ、有料放送と契約すると視聴可能な番組の情報が書き込まれて視聴制限が解除されるというシロモノだ。
「逮捕容疑は、昨年5月ごろ、『B-CASカードを改竄する方法』と謳い、有料放送を無料で見られるようにカード内容を書き換える不正プログラムを同サイト上で販売したことのようです。『激裏情報』とは、平成8年頃から運営が始まった違法有害情報を販売する老舗サイトでした」(大手紙社会部記者)
臨時会員を含めると、およそ5000人が登録されているというこのサイトでは、B-CASカードをめぐって過去に20回以上配信されており、最後に同様の情報が配信されたのは2月11日(『B-CASカードをBLACKCAS化する方法』という内容)。その後の運営者逮捕であった。
だが、今さら感の漂う理由については、別の事件が発端のようだ。
「暴力団関係者が同情報を使ったとして逮捕されたのが事件の発端のようですね。テレビの有料デジタル放送を無料で見られるように不正改造して受信した疑いで、福岡県警は12日までに、暴力団の幹部ら2人を不正作出私電磁的記録供用容疑で逮捕しています。暴力団幹部らは『カードは数万円で買った』と供述しているようです」(前出・社会部記者)
警察が把握した会員情報の中から、第二第三の逮捕者が出るのだろうか。