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民放各局の外れ下馬評を覆した日本テレビ「ラグビーW杯」放映権

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提供:週刊実話

 ラグビーW杯日本大会が、空前の盛り上がりを見せている。理由はもちろん、日本代表チームの想定外の活躍ぶりだ。
「2015年のイングランド大会では、強豪と言われた南アフリカを逆転勝利で破るという大金星を挙げたものの、日本代表チームの過去の成績は、計7回の大会で1勝21敗2分。今回、これほど連勝するとは誰もが想像がつかなかったわけです」(スポーツ記者)

 ラグビーファン同様、日本チームの躍進ぶりに胸躍らせているのが民放キー局で、唯一、19試合を放映する日本テレビだ。
「当初、他の局幹部らは日テレのジャッジを無謀と判断し、この大博打に対し、『ここまで冒険をする意味があるのか!?』と首を傾げていました」(大手広告代理店関係者)

 他局関係者の嘲笑以上に日テレ局内からも反対する声が多数あったという。
「19試合をGP帯で放映することで編成がメロメロになってしまう。日テレは、そんな冒険をせずとも視聴率が取れている。GP帯の高視聴率レギュラーを潰すことで広告収入がペイしないわけです。編成からも、日本が敗退したら、それでも19試合を中継しなければならない。リスクが大きすぎると反発を食らっていたんです」(制作関係者)

 日テレがこうしたリスクを取ってまで、あえてラグビーW杯中継を決断した理由は2つあるという。一つは国際冠スポーツコンテンツを日テレが持っていなかったこと。
「テレビ朝日が世界水泳、TBSが世界陸上、フジテレビが世界柔道など、ライバル局が次々に放映権を獲得する中、日テレは制作費などの事情から、2006年以来、中継していたWBCを手放してしまった。文字通り、何もなかったんです」(テレビ関係者)

 2つ目は、想像以上に格安だったラグビー杯の放映権料だ。
「今回、日テレ、NHK、J SPORTS(CS)の3局で試合を中継する。放映権料は3局で計20億円。日テレが19試合、NHKがBSを中心に14試合、J SPORTSが全48試合。日テレの負担分は約9億円だった。国際冠試合にもかかわらず、あまりのリーズナブルな金額に日テレ幹部は決断したんです」(編成関係者)

 ラグビーW杯の中継権料がいかに格安だったのかを他のスポーツコンテンツを比較すれば一目瞭然だ。
「サッカーW杯が約500億円以上。現在、開催中の男女バレーボールのW杯(フジテレビ)が約40億円〜。金額的には超お買い得ですよ」(同)

 日テレはさっそく、ラグビー人気を継続させる戦略を練っているという。果たして、サッカー以上に根付くことはできるか!

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