「あるある探検隊」をやり続けるしかなかった? レギュラー、ブレーク時の苦悩と介護をはじめた理由を語る

お笑い 2019年08月26日 23時30分

「あるある探検隊」をやり続けるしかなかった? レギュラー、ブレーク時の苦悩と介護をはじめた理由を語るレギュラー・松本康太、西川晃啓

 「あるある探検隊」ネタなどで知られるお笑いコンビのレギュラー(松本康太、西川晃啓)が著書「介護のこと知ってはります?」(竹書房)を出版した。2人はお笑い芸人として活動する傍ら、「介護職員初任者研修」や「レクリエーション介護士」の資格を取得。最近は介護施設を積極的に回って、高齢者を対象としたレクリエーション活動に力を入れている。本書を出版したきっかけや、介護を通じたお笑い活動の展望などについて改めて話を聞いてきた。

—— レギュラーが介護に興味を持つようになったきっかけを教えてください。

松本:ちょうど「あるある探検隊」で僕らがテレビとかによく出させてもらっていた時期に、うちのおばあちゃんの物忘れがすごくひどくなったんです。おかんがおばあちゃんの面倒を見ていたんですけど、そのおばあちゃんが亡くなって、僕に少し時間のゆとりができた時に、そういえば介護って大変やなって、介護のことについて考えるようになったんです。

—— ご自身のおばあちゃんがきっかけなんですね。

松本:そうです。タイミングよく、先輩の河本準一さんが毎月、岡山の高齢者施設へボランティアに行くようになっていて、僕らもそこにお手伝いでついていくようになったんですけど、施設の利用者さんに「あるある探検隊」のネタがすごく好評で。手拍子を一緒にしてくれたりする高齢者の人たちの姿を見て、こういう場所で「あるある探検隊」のネタはすごく向いているんやなって。河本さんも「君ら、介護のこと一度勉強して見たら」って言ってくれて、僕らからしたら言われたものの、何を勉強していいか最初はわからなかったんですけど、年配の人に介護のことを知らずに迷惑かけないようにって、まずは「介護職員初任者研修」を勉強しにいって、その後も「レクリエーション介護士」の資格を取ったんです。これで施設に行って改めてお笑いしようって。その辺の経緯は今回の本にも詳しく書いています。

—— 著書「介護のこと知ってはります?」は具体的にどんな内容のことが書かれているんでしょうか?

西川:専門的なことも書いているんですけど、まずはほんまに入門のような本をって、これから介護に取りかかろうとする人たちの道しるべになるような内容にしました。

松本:僕らが介護の入口に立ってみて気がついたこと、介護って意外とこうなんですよっていうようなことをできるだけわかりやすくまとめたんです。あとは万が一自分のお父さん、おじいちゃんが物忘れがひどくなってきたら、どうしたらいいんやろうってなった時に、こういう人に相談してこういう施設に相談したらいいですよって言うようなことも書いています。そんなに難しい書き方はしていないし、僕たちが書いた本ということで、誰にでも手に取りやすい、やさしい内容になっていると思います。介助の仕方なんかもユーモアを交えて説明していて、きっと学びながら楽しんでもらえると思います。

—— 介護施設を回る時はお二人の考案した「レギュラー介護体操」を高齢者を相手に披露するそうですが、施設を回る際に工夫していることはありますか?

松本:できるだけ利用者さんにしゃべってもらうようにしています。デリケートな分野でもありますが、それを笑いに変えて何かができるとすれば、それをできるのは芸人だけだと自分たちは思っているんです。

—— お笑いで多忙な中、介護のことを勉強するのは大変じゃなかったですか?

松本:我々はキャラ芸人。「あるある探検隊」でブレイクはしましたけど、世間的には一発屋芸人の扱いなんです(笑)一発屋は売れている間はいいんですけど、ブームが去った後は「空白の2、3年」のような、仕事がほとんどなくなってしまう時期が来るんです。リーマンショックに例えると、景気がぶわって上がって、一気に手を引いたら、家も売れない段階で借金だけ増えてしまっている、そういう感じの時期です。僕らにもその時期があったんです。過去にも名だたる一発屋芸人さんたちがその状態に陥っていったんですけど、その時期に何をするってなると、たいていの芸人はじっとしていることが不安になりますから、この期間に何かほかのことを勉強したいって考えるようになるんです。例えば髭男爵のひぐち君やったらワインエキスパートとか、ムーディ勝山さんや木村卓寛さんだったらロケバスの資格の勉強だったり。不安だから何かしたいとという気持ちに駆られるのは一発屋あるあるでしょうね。僕らの場合はそれが介護の勉強だったんです。

西川:じっとできないっていうか、何かしないとっていう心境だったんです。それで介護の勉強をしようって。

—— ネタが売れて、その後、ブームが去る時ってそろそろだなって気付くものなんですか?

西川:本人たちはだいぶ前からわかります(笑)

松本:正直、僕らでいくと、「あるある探検隊」でCMの依頼が来た時点で足ぶるぶるでしたね。そろそろやなって。それ以前にダンディ坂野さんのものすごい死に方というものを目の当たりにしていましたし、テツandトモさんの神隠しにあったんですかっていうくらいの消え方も見てきたんです。自分たちの番が来たと思うと恐かったですね。

—— ブームが去る前に次のネタを流行らせるというのはできなかったんですか?

松本:僕らはリズムっぽいので行ったので、いろんな人に「それだけやっていたらあかんよ」って忠告はされていたんです。で、僕らは「わかってます」って言っていたんですけど、テレビ局の人に「今日はあるある探検隊のネタ以外をやりたい」って言ってもブームの最中はなかなか相手にされないんです。「じゃあ、いりません」っていうことになってしまうんで。「あるある探検隊」だから出て欲しいっていうのがテレビ局側の言い分。だから結局、新しい次のネタを披露することもできず、やり続けるしかない(笑)

—— でも一発屋といっても、ダンディさんもテツandトモさんも、ブームが去った後また何年かして、華麗に復活して活躍されています。

西川:そうなんです。それも一発屋あるあるなんです(笑)

松本:僕らも先輩から、「(一度消えても)5年後や10年後にはまた絶対出て来れる」って言われました。「お前らはフレッシュな野菜やったんやと。でも、野菜って足早いけど、それをぬかどころにしたら、いい出汁が出て、また違う商品になれるんやって。だからその出汁が出るまでは、いろんな武器を身につけて食いつなげ」って。

—— 次の自分たちのキャリアを考えた中で、介護に目を付けて、それをお笑いと融合させてやっていこうという試みはすごく面白いし、期待が持てます。

西川:介護と笑いをどういうふうに活かせていけるのか、僕らも勉強しながら考えていきたいです。この本もいろんな人に手に取って欲しい。それこそ老老介護というのが広がっているんです。若い方にもこの本を読んでもらって、少しでも介護のこと知ってもらえたら嬉しいです。

松本:誰でも手に取っていいし、介護士さんに、こういう分野でのお笑いの混ぜ方というのをこの本を通じて勉強してもらうのも楽しいと思います。これを読むみなさんもぜひ、僕たちの本を手に取ってみてください。

【書籍情報】
『レギュラーの介護のこと知ってはります?』
著:レギュラー・松本康太、西川晃啓
単行本: 159ページ
出版社: 竹書房

(取材・文:名鹿祥史)

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