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社民党 “党首のババ抜き”で落選議員・吉田忠智氏続投の前代未聞

 そもそも党首が落選なんて前代未聞! 世間の話題にも上らなかった社民党の新党首選び。参院選で吉田忠智党首(60)が落選し辞意を表明したが、9月1日の党幹部会議で所属国会議員から慰留され辞意を撤回、非議員のまま党首を続けるという、何とも締まらない結末となった。
 「当初、吉田さんの辞意は固く、地元が同じ大分県で若手の吉川元・政審会長が本命でしたが『次期総選挙で小選挙区勝利のため地元廻りを優先したい』と固辞。吉川さんは『衆院議員の先輩である照屋寛徳国対委員長が相応しい』と言い、照屋さんは『又市征治幹事長がやるべき』、又市さんは『昨年、がんを患った俺を殺す気か。吉田さんでいいじゃないか』と逃げ、結局、人のいい吉田さんが断り切れなかった。要するにババ抜きのジョーカーを押しつけ合っただけ(苦笑)
(党関係者)

 社民党の党則上、国会議員の身分は党首の必須要件ではない。1日に出された党見解でも、旧社会党時代に当時の飛鳥田一雄・横浜市長が委員長を務めた事実に言及、松井一郎大阪府知事が日本維新の会代表である点にも触れている。
 「しかし、2人は自治体の首長ですが、吉田さんは今や完全に“ただの人”。次の選挙で国政復帰を目指すと言っても、何の肩書きもない“一般人”が率いる党が有権者にインパクトを与えるとは、とても思えない」(同)

 別の党関係者は、異例の「落選党首」続投の背景には福島瑞穂前党首の存在があると明かす。
 「火中の栗を拾いたがらなかった3人ですが“福島再選阻止”の一点では一致していた。参院選で選挙区転出を求める党内外からの声に頑として耳を貸さず、自分だけ比例で当選した福島さんは、吉田落選の超A級戦犯。今回も当人は党首再登板に意欲満々でしたが党内は総スカン状態で、さすがに1日の会議で吉田続投に意見を求められても『特にありません』と答えるのが精一杯だったそうですよ」(同)

 参院選敗北の結果、社民党の今年度の政党助成金は、年当初の見込額に比べ3000万円以上の大幅減に。本誌が入手した内部資料には、党財政がいかに危機的かが叫ばれ「次期総選挙まで頑張れば財政は立て直せると考えるのは危険な幻想」とまで書かれている。“ただの人”が率いる老舗政党、どこへ行く−−。
それにしても、吉田忠智氏「名前を覚える前に無職になっちゃったな」の声しきりだ。

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