同舞台は、勘違いと、だまし合いと、緻密に計算された仕掛けの数々に息を飲む爆笑コメディ。西野が完成させた脚本を、後藤が演出し、8月21日から29日まで東京・紀伊国屋サザンシアターで、9月13日から15日まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演。
会見場にはまず西野ら5人が現れ、遅れて、作中で人造人間役を演じるという曙が登場。曙は、巨体で通路に置いてあった段ボールを蹴り飛ばし、圧倒的オーラを振り撒いた。ステージ上にいたメンバーは思わず身を引き、特に村上は、その後のトークの間合いが曙とかみ合わず、曙ににらまれていた。
同舞台には、合計10名が出演。後藤は、演劇界・女優・お笑い・格闘家など各分野から人選したことを明かした。「バラバラさがどうぶつかり合い、どう混ざり合うのか、楽しみ」と紹介した。普段、お笑い芸人と共演する機会がないという相葉は、「けいこ場から常に笑って参加できそう」と期待を膨らませ、舞台初挑戦の木下は、「どきどき」と心境を語るも、「今から楽しみです」とやる気満々の様子。
質疑応答では、この所、脚本・演出・美術など多方面で活躍する西野へ、今後の活動について質問が飛ぶ一幕も。芸人をやめる? と突っ込まれた西野は「製作記者発表会の場で、『芸人をやめます!』とは言いませんよ」とひとまず答え、「好きなことを一生懸命やるということです。漫才は好きなので、(相方の)梶原とジジイ(になる)まで漫才すると思うんですけど、好きではないことには参加しないということですかね。楽しいことだけするということになります」と説明。「今回の舞台に関してはキャスティングに梶原の名前は一回も上がりませんでしたけど」と笑いを取りつつ、「(西野の考えを)梶原も応援してくれています。たぶん、あいつは家族で(舞台を)見に来ると思います」と笑顔を見せた。(竹内みちまろ)