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解任なら菅野はポスティングでメジャー挑戦! 東海大相模のドラフト目玉も交渉材料!? 東海大派閥を「人質」に生き残りを図る原監督の“イスラム国戦略”(1)

 97試合目で首位奪還。これで、巨人は原辰徳監督(57)を“改めて評価”しなければならなくなった。
 「阿部慎之助、村田修一、長野久義の不振に加え、アンダーソンなど故障者も続出。これで勝ち続ける要因を探せば、原監督の手腕としか言いようがない」(ベテラン記者)

 原監督の契約は今季終了と同時に満了となる。'02年からの第一期政権に加え、指揮官として12年目のシーズンを戦い、通算1000勝も挙げている。
 過去11年で「Bクラス1回」の好成績でもあるが、松井秀喜氏の現役引退後('12年)は、「適当な次期監督が見つからないので残留」といった雰囲気にもなっている。

 しかし、ゴジラ松井が色良い返事をしない以上、来季の巨人指揮官の最有力候補は、やはり原監督なのかもしれない。
 「巨人選手も、原監督以外の指揮官を知らない状態。原監督も現選手たちに愛情もあるでしょうし、『続けたい』というのがホンネでは」(前出・ベテラン記者)
 その一方で、「引き際を意識している」との見方もある。いずれにせよ、原監督の退任後、巨人は大きく変貌しそうだが…。

 「菅野智之の今後が気になる」というのは球界関係者。菅野は一浪してまで巨人にこだわった投手で、いまやチームのエースである。
 「7月30日、自身に勝ち星は付きませんでしたが、8回被安打4、無失点の投球はさすが。7月は4戦2勝。負けゼロの菅野の好投がチームを浮上させたといっても過言ではない」(スポーツ紙記者)

 菅野の成長に目を細めているのは巨人首脳陣だけではない。メジャーリーグのスカウトは今季、マエケンこと広島・前田健太と菅野を重点チェックしている。
 「前田は100球を超えても150キロ近い球速が出る。菅野は140キロ台後半。そういう意味で前田を評価するスカウトもいるが、投手としての総合力で『欲しいのは菅野の方』という声も少なくありません。菅野にはウイニングショットとなる変化球が二つあるのに対し、前田には一つしかない」(中部地区スカウト)

 菅野は走者を背負うと、投球パターンを変えてくる。この修正力がメジャースカウトを唸らせているようだ。
 「メジャースカウトの評価は菅野の耳にも届いているはず。原監督が退団すれば、彼の巨人に対する義理がなくなる。昨年、巨人入りの仕掛け人でもあった祖父の原貢氏も亡くなり、菅野も“自分の意見”を言えるようになるのではないか、と」(前出・球界関係者)
 菅野はメジャー施設で自主トレを行う。練習の合間に現地の情報も仕入れているとすれば、これは近年、入札制度を使って米球界に挑戦したダルビッシュ有や田中将大のやり方を踏襲することになる。

 そんな菅野に対し、原監督は興味深いアドバイスも送っている。去る7月26日、マエケンと投げ合った試合後のことだ。
 原監督は“菅野称賛”の言葉を聞き出そうとした記者の誘導質問を見透かし、「マエケンは真っ直ぐが速い。菅野は昔、150キロ以上出ていたんだけど、最近は変化球でまとめようとしている」と苦言を呈している。
 先のメジャースカウトの評価と重ねれば、米球界で成功するには「昔みたいにもっと速いボールを投げろ」と言っているようにも聞こえる。
 菅野が「米球界に挑戦したい」と申し出れば、伯父・原監督退団後の巨人は引き止める言葉を失う。

 原監督退団による“混乱”は、これだけではない。
 「原監督の母校である東海大相模に、2人のドラフト1位指名候補がいます。左腕の小笠原慎之介、右の吉田凌はともに好投手。原監督が巨人に残るならば、抱え込むことも可能でしょう」(前出・スポーツ紙記者)

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