幼い頃に妹に怪我を負わせた事を悔やむ22才の角田美樹(榮倉奈々)は、憧れだった葵井商事に入社し、海外食品本部へ配属となったが、些細なミスを犯した事が原因で、周囲の先輩社員達から、執拗な嫌がらせを受け始める。それでも美樹は、怪我の後遺症の残る妹や、父を亡くし経済的に困窮する母を支える為に会社で働き続けなければならない。
「イジメは子供だけのものですか」というキャッチ・コピーなんだけど、いじめの度合いがまだまだ甘い。さすがに同僚の万里香(杏)の裏切りで冷凍庫に閉じ込められる美樹はかわいそうだが、多かれ少なかれ学生気分の抜けない新人社員の目に会社の先輩が冷たく映るのは当たり前。ウラヤマシイ藤木直人や要潤という、イケメンの先輩が美樹の味方になってくれるんだけど、はあ? 彼らは若い女がオナニーする為のオカズのような人たち、ナイナイ、現実は。この不景気、自分だっていつクビ切られるかわからないのに、後から入ってきた社員にやさしくする人ってあんまりいないわ。オカマのお局から言わせてもらうと、“若い芽”は摘んどくに限るのよ。
注目なのが、美樹の教育係を命じられている早苗を演じる町田マリー。この女優は、映画『美代子阿佐ヶ谷気分』(坪田義史監督)ではガンガン脱いでいるんだけど、この人が所属する「毛皮族」の舞台がまたメチャメチャ過激。ドラマどころじゃないの、毎回びしょ濡れなのよ。今後、どうやってこのたたき上げの舞台女優・町田マリーがアイドル女優の榮倉奈々を痛めつけるか、そこのところが『泣かないと決めた日』の見どころね。(チャッピー)