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海外の出会い事情 イタリアではスーパーでナンパが普通、ドイツはマッチングアプリが流行

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 日本の恋人探しは、友人の紹介や職場での出会いなどが、いまだに多いといわれている。昨今は、出会いを求める男女を結びつける「マッチングアプリ」やSNSなども利用する人が増加傾向にあるようだ。一方、日本とは文化の違うヨーロッパでは、人々はどのようにして恋人と出会っているのだろうか。

 ドイツでは、2012年頃からマッチングアプリを使った“出会い”が流行し始めた。現在、マッチングアプリで恋人を見つけようとする人が想像以上に多く、ドイツの駅で電車を待っている間に、マッチングアプリを開いて相手を選別している若者がいる光景も珍しくはない。一方で、「マッチングアプリは真剣な出会いを求めている人が少ない」というのも、ドイツの利用者の多くは理解しており、割り切った出会いを求める場合も多いのは日本と同様だという。

 本気で恋人を探す場合、一番の方法は友人の紹介だ。堅実なドイツ人らしく、相手の素性が分かっている方が安心できるし、“無駄もない”と思っているようだ。若者の中には、彼氏がいない期間や、失恋のショックから立ち直りたい場合、マッチングアプリで手っ取り早く相手を見つけようとする人はいるが、将来を見据えた相手を真剣に見つけようとした時、冒険しすぎる人は多くない。これも日本と似ているだろう。

 陽気な人が多いとされるギリシャでは、出会いの場はもっぱらクラブだ。クラブ文化が発達しているので、そこで男性が女性をナンパしたり、バーで男性が女性に話しかけることで出会いが生まれるという。また、日本よりもマッチングアプリは出会いのツールとして使われていない。マッチングアプリより、Facebookのほうが出会いのツールとして使われており、Facebookで気に入った相手にいきなりメッセージを送るというパターンが多いようだ。友達の友達など、直接の繋がりがなくても、男女ともに気軽にメッセージを送る。そうした事情もあり、女性も男性も、出会いを求めている人はFacebookのプロフィール写真を盛った写真にすることが多い。

 どんな場所でも出会いの場に変えるのはイタリアだ。イタリアでは普通のスーパーで買い物をしている時に、男性からナンパされることも珍しくないようだ。イタリア在住のイタリア人女性の話によると、「スーパーで野菜を選んでいる時に、見知らぬ男性から『今から夕食を作るなら一緒に食べよう』と声を掛けられることは何度もある」そうだ。他にも、水などの重たい荷物を購入した場合、「運んであげる」と声を掛け、「なんならそのまま君の家で食事をしよう」と言う人も珍しくはないという。ただし、真剣な出会いを求めて声を掛けてくる人もいれば、実は既婚者など遊び人もいる。結婚指輪をしているか確認したり、パートナーがいるかはっきりと聞くなどして、見極めることが大切だ。

 恋人を探す方法はそれぞれの国によって特徴がある。時代と共に変化もして行っており、今後また新しい出会いの形が生まれてくるかもしれない。

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