◎デニムアンドルビー
5歳のジェンティルドンナ、フェノーメノと3歳イスラボニータが3強視されている今年の秋天。もしキズナの参戦があったなら勢力図も大きく変わりそうだが、残念ながら4歳馬のエントリーはエピファネイアとデニムアンドルビーの2頭のみ。相対的に弱いわけではないが、大将格不在では「谷間世代」と揶揄されても致し方ない面はある。
G1実績から3強に支持が集まるのは当然のことだが、仕上がりやレース展開を加味すれば、この一戦だけにおいて人気ほど力の差はあるのだろうか?
もちろん3頭に敬意は表すが、イスラ以外は休み明けであり前評判通りの三つ巴になるとは思えない。ここは少し捻って、谷間の4歳馬デニムアンドルビーを推す。
昨秋のJCでジェンティルをハナ差まで追い詰めたように、潜在能力は超一級。流れに左右される脚質から成績にムラはあるものの、この舞台なら本来の高いパフォーマンスが期待できよう。
肝心の仕上げだが、夏場の休養効果てき面で、ドバイ遠征帰りで満足なデキになかった春2戦よりも格段にいい状態。馬体も大きく見せており、牝馬同士のエ女王杯を目標とせずに、迷わず古馬の王道に照準を合わせたのは勝算があってこそと考えるべきだろう。
カレンブラックヒルが作るペースは、G1の2000mにしては緩い流れになりそうで、上がりの速い瞬発力勝負が予想される。デニムにとっては願ってもない展開であり、内でじっくり脚をためられる2枠3番は絶好枠だ。
馬連 流し
(3)-(1)(5)(9)(15)
3連複 軸1頭流し
(3)-(1)(5)(9)(15)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。