その金銭感覚は、先月31日に両国国技館で開かれた親方たちの集まり、評議員会に初めて出席したときの服装に見事なまで現れていた。親方になれば、以前のように着物に雪駄姿というワケにはいかないが、その出で立ちは驚くべきものだったのだ。
「前日、洋服や靴の量販店に行ったそうですが、なんと目についたのは、入ってすぐのところにズラーッと吊り下げられていたバーゲンセール中の冠婚葬祭用黒服。その値段と黒い色が気に入り、黒ネクタイ、ワイシャツ、靴など、一式を買い込みました。サイズが大きいので、締めて7万円だったそうです。初めての洋服に、本人はなんか落ち着かない、とモジモジしっぱなしでしたが、まるで葬式に参列するみたいな恰好だったのです」(相撲担当記者)
要は、おしゃれとはおよそ無縁で、これは食事をはじめ、生活ぶりにも表れている。現役時代、夕食はもっぱら外食だったが、銀座など華やかな場所は無縁で、もっぱら部屋の近くの焼肉屋や中華料理店などでいつも一人。さらに、これまで浮いた話もなく、デート代もゼロに近い。
これに対して収入は、一昨年まで幕内にいたときは給料プラス懸賞、CM出演料などで年間3000万円をはるかに超えていた。十両に落ちてからも2000万円以上あり、親方になっても1000万円は堅い。
「これから婚活だ」と宣言しているので、その気のある女性はアタックしてみたらいかがでしょう。結婚資金は潤沢です。