主演はその多彩な声色から「七色の声を持つ男」と呼ばれる山寺宏一。本作では魅惑のアルセーヌ・ルパンを演ずる。その脇を岩田さゆり、初嶺麿代、黒川芽以、松田洋治らが固める。
舞台挨拶で岩田は「山寺さんと舞台挨拶が初めてで、監督から山寺さんはモノマネをされると聞いていたのでドキドキがありました。作品としては難しい作品なのかなと思うのですが、撮影が楽しく進み、今日上映出来てうれしく思います」と語った。
監督は秋原正俊。ただの文章を映像化するだけではない大胆な解釈から、“デジタル映画の奇才”と呼ばれる個性派。そんな監督が次に選んだのは、モーリス・ルブランの「奇巌城」。今回初めての西洋文学である。独特の世界観は残しながらも、今までと一味違ったポップな味わいの作品に仕上がっている。