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白鵬時代「終わった?」夏場所の取り口で見えた“栄枯盛衰”の必定

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提供:週刊実話

 大横綱白鵬(33)の様子がおかしい。東京・両国国技館で行われていた夏場所は、横綱鶴竜(32)の優勝で幕を閉じたが、気になるのは、白鵬の急激な衰えだ。4敗を喫したが、その負け方がおかしい。全ていわゆる力負けなのだ。中でも12日目の栃ノ心戦は、それまでこのかたちになれば無敵だった右四つがっぷりからの完敗で、NHK解説者の舞の海秀平さんも、衰えを指摘していた。
 対して優勝を飾った鶴竜は、先行する栃ノ心(30)に追いつき、追い越し、通算5度目、先場所に続いて自身初の連覇を果たした。
 優勝がかかった千秋楽の白鵬戦も鶴竜は真っ向から攻め切り、賜杯を抱く結果となった。

 「何が何でもという気持ちでやった。鶴竜はまだこういう相撲が取れるというところを見せたい、という気持ちだった」
 こう胸を張った鶴竜だが、この30歳すぎの突然の復活の原因は何か。
 夏場所10日目に1歳の誕生日を迎えた長男のアマルバイスガランちゃん、千秋楽の2日後の29日に満3歳になった長女のアルニランちゃんの存在が大きいのだろう。去年は6場所中5場所も休場し、引退の危機に追い込まれた。そのピンチを切り抜けた原動力を問われた鶴竜は、即座にこう答えた。
 「やはり家族ですよ。子供たちの寝顔を見ていると、この子らのためにも頑張らないと、という気持ちが沸いてくる」

 優勝を決めた後の支度部屋には、ムンフザヤ夫人と2人の子供たち、さらにモンゴルから駆け付けた両方の両親も祝福。この両親の来日は、ムンフザヤ夫人の仕組んだハプニングだったようだ。
 「まさか来ているとは思わなかった。よく切符が取れましたね。奥さんに感謝です」
 思わぬ再会に、鶴竜もニコニコ顔だった。

 優勝圏外に去った白鵬(33)だが、場所前、最愛の父、ムンフバトさんを亡くし、千秋楽はその四十九日だった。
 「(今場所は)いい勉強になりました」
 そう話し、肩を落としていた白鵬。
 「攻め込まれた時の粘りがなくなっている。以前は相手に食いつかれても盛り返していたのに、そこまでの力がなくなった」

 大相撲界の勢力図はもう塗り替わってしまったようだ。「ゆっくり休みます」と言って白鵬は国技館をあとにしたが、とてもそんな余裕はないだろう。いかに大横綱であろうが、「栄枯盛衰」という言葉にモンゴルも日本もない。だが今一度、不死鳥のごとく蘇る白鵬を望むファンは少なくない。来場所、威風堂々とした白鵬を土俵上に見たいものだ。

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