前走の阪神JFは、好位集団の中で首を上げてかなり行きたがっていました。鞍上はなだめようとしていましたが、馬込みの中で余計に掛かってしまったようです。それでも、上位3頭を除けば大半が36秒台の上がり(3F)のなか、同馬は36秒8。パッタリと止まらなかったのは評価していいと思います。
もともと気性の勝っているタイプですから当然、距離短縮はプラス。今回と同じ1400メートルだった前々走・ファンタジーSでは中団のインを追走。直線は狭い最内を割り、ためていた脚を爆発。クビ差の2着とスピードと切れ味を十分に発揮できました。やはり、この距離がベストだと思います。
中間は放牧に出ていましたが、その効果もあって、今は随分と落ち着きが出てきました。馬体も成長してふっくらと見せているのは、いい傾向ですね。最終追い切りは主戦の藤岡佑騎手を背に、馬場の重い栗東DWで5F68秒3、ラスト1F12秒0(強め)。久々を感じさせないパワフルなフットワークを披露し、好仕上がりを印象づけています。
そして、何より強調できるのがケイコで折り合いを欠くことがなくなったこと。2歳時は浮き沈みのある成績でしたが、今の彼女ならコンスタントに能力を発揮することが可能なはず。華麗な復活劇を決め、桜花賞に弾みをつけます。