これを受け、ネット上では「桑田と紅白って不仲説もあったけど、これで完全和解なのかな」「むしろ、この場所で何かやらかして欲しいとも思うわ」といった桑田の活躍に期待する声があがっている。
紅白は大トリにおいてさまざまな伝説を生み出してきた。ここでは平成時代の大トリ歌手を振り返ってみたい。なお、「NHK紅白歌合戦は」紅組と白組の出場歌手が交互にパフォーマンスを披露するため、その年の順番によってどちらかが「トリ」「大トリ」となるが、本稿では同列に扱いたい。
1997(平成9)年の第48回大会では、安室奈美恵さんが「CAN YOU CELEBRATE?」でトリを務めた。10月に結婚し、妊娠もしていた。そして、翌98年5月に長男を出産し、同年の紅白でスピード復帰を果たしている。
2003(平成15)年の第54回大会においては、SMAPが「世界に一つだけの花」を披露した。アイドルグループとしての大トリは初の試みであった。その後、SMAPは5回にわたり大トリとトリを務めるが、2016(平成28)年12月31日をもって解散してしまった。
2014(平成26)年、2015(平成27)年の第65、66回大会では、松田聖子が2年連続で大トリを務め話題となった。披露された曲は14年が「あなたに会いたくて〜Missing You〜」、15年が「赤いスイートピー」である。特に15年は白組のトリが“マッチ”こと近藤真彦の「ギンギラギンにさりげなく」であり、80年代の名曲がそろって復活した。
やはり紅白は、日本の音楽文化の歴史をしっかりと現しているのかもしれない。