現在、YouTuber“カジサック”として活動を始めている梶原だが、『毎週キングコング』は2人のフリートークが主体。『M−1』後にカジサックのチャンネルで生配信をすることもあり、梶原は敗者復活戦も含めてすべて観たという。
梶原は放送時間が年々増加傾向にあり、今年に至っては約3時間半あったことから、審査員に振る時間も格段に増えたと印象を語る。“M-1”には、3度出場したことのある彼らだが、「正直、俺らの時は多くて3人だった」と話した。その流れから「(明らかに)点数の低い人に話を聞くの何なん?」と言うと、西野も同調しつつ、「視聴者的には酷評されているところを観たいのだろう」とコメント。
梶原は審査員に話を振るMCの今田耕司を責めているわけではなく、もともとカンペがあり、「(番組側から)指示があるのでは」と予想した。さらに、昨年のマヂカルラブリーに代表される“上沼怒られ枠”の二番煎じを狙い、上沼に多く話を聞くように仕向けたとし、「ごっつい嫌やった。あれは上沼さんに失礼」と不快感を露わにしていた。
「梶原が言うように、審査員に振る順番は今田が決めているわけではなく、カンペ通りだったようです。番組側が意図的に狙わず、均等に審査員に話を聞いていたら、今回のとろサーモン・久保田かずのぶとスーパーマラドーナ・武智の“上沼恵美子への暴言騒動”は起きなかったかもしれません」(芸能ライター)
指示したテレビマンからすれば、上沼ばかりに話を振るのは、“テレビ”として、“エンターテインメント”として番組を盛り上げるためだったかもしれない。しかし、今回の久保田らの騒動が起きなければ、上沼は傍若無人な加害者としてネットで叩かれ続けていただろう。関西以外の視聴者には、上沼のキャラクターを知らず、不快なイメージを抱えたままいた人も多いはず。上沼が被害者になることで、手のひら返ししたネットユーザーも多くいたのは事実である。
久保田や武智らの発言は許されるものではないが、今回の一件は、番組の“盛り上げたい”という気持ちが、悪い方向に向かってしまった結果なのかもしれない。