出川は芸能界デビュー当時、映画『男はつらいよ』シリーズで1986年から'89年にかけての5作品に脇役として出演。その後、演劇学校で同級生だったウッチャンナンチャンの番組や『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』(日本テレビ系)などのバラエティー番組に出て、女性誌による“抱かれたくない男ランキング”では殿堂入りを果たすなど“汚れキャラ”に徹し徐々に認知度を上げた。
「2007年から始まった日本テレビの『世界の果てまでイッテQ!』に準レギュラーで出たことによって、遅咲きではあるが一気にブレークした。“はじめてのおつかい”のコーナーでは海外ロケでミッションをクリアするのですが、そこで出川が話すデタラメな英語がバカ受け。子供や女性視聴者にも受け、高視聴率に貢献している。イジられキャラに同情や愛着を感じる視聴者が増えたようで、これが人気につながっているようです」(テレビ局関係者)
こうして“愛される男”に大化けした最近の出川には、CM依頼も殺到しているのだが、そこに落とし穴があった。
「昨年末から始まったコインチェックのCM『兄さん知らないんだ』編に出演。半ズボン姿の双子の兄弟を一人二役で演じ、その効果で利用者は前月の10倍にまで膨らんだと言われています」(CM関係者)
そこへ1月26日、コインチェックの流出騒動が起きてしまったのだ。
「出川の事務所は即、コインチェックのサイトでも大々的に扱われていた出川の画像、CM動画を削除させた。コインチェック側は謝罪会見を開き『NEM』の保有者約26万人全員への返金を発表したが、その時期や方法についてはメドが立っていない。2月3日には被害者団体が立ち上がる中、ネット上では、広告塔となった出川に怒りの矛先を向ける者も出てきた。テレビ局への抗議も予想されるため、厳しい立場です」(芸能記者)
出川の所属事務所では損害賠償の請求を検討しているという。