「県議会の最大派閥である民主党所属の約半分が小沢新党への不参加を発表した。和子夫人の絶縁状が決め手となったようだ。また、地元では次期衆院選で和子夫人を担ぎ上げる動きも起きている」(地元関係者)
まさに絶体絶命のピンチを迎えた小沢氏。この危機を乗り越えるべく、一発逆転の大チャンスとして目を付けたのが冒頭でも触れた森田県知事だったのだ。
「小沢とモリケンを引き合わせたのが、政界の仲人を公言する元自民党幹事長の山崎拓氏。彼は森田が間もなく立ち上げる新党の後見人でもある。自民党時代、山崎派に属していた森田にとって、山崎氏は政治家の師匠にあたるんです」
もちろん、小沢氏と山崎氏の政治経歴からくる人脈も無縁ではない。
「自民党時代は互いに相容れぬ存在だったが、昨年11月、元国民新党の亀井静香氏が石原慎太郎都知事を担いで新党構想を抱いた時に、小沢氏と山崎氏は頻繁に会合を重ね、互いに腹を見せ合った仲です」(消息筋)
小沢新党に続き、間もなく結成が発表される森田新党。“政界のご意見番”である山崎氏が後見人という以上、詳細は謎のベールに包まれたままだ。一体、どんなメンバーが顔を揃えているのか。
「モリケンが自宅農場で開催している森田塾がベース。当初は青少年の育成が目的だったが、最近はモリケンの政治理念に触発された人の溜まり場になっている。もう一つの主軸はマスコミ関係者の親睦団体である“チーム森田”というグループ。政治家というよりも彼の人間性に惹かれて集まった集団。幹事は、産経新聞の政治デスクが務めNHKやフジ、日テレ、テレ朝、朝日、読売新聞、果ては東スポの政治部や社会部で勇名を馳せた敏腕記者、週刊誌の記者までもが集まっている。これらのメンバーから候補者を擁立する。正直、維新の会よりは毛並みがいいし、そこらの政治家よりは100倍勉強している」(関係者)
永田町でも小沢新党との連携が模索される森田新党はホットな話題になっているという。
もっとも、森田県知事に近い側近は新党立ち上げに対し全否定。「現段階では何も決まっていない」と言うのみだが、事前に極秘情報が漏れ出る背景にはある意図が隠されているという。
「明らかに小沢新党のみならず森田新党潰しです。事前に漏れれば色々な圧力がかかり、資金も集まりにくくなる。野田首相の側近がリークしたなんて話が飛び交っています。というのも、野田首相は千葉第4区が選挙区。解散総選挙になった場合、同選挙区に刺客を送り込まれる可能性大。選挙基盤が弱い野田首相は落選するかもしれないからです」(永田町関係者)
風雲急を告げる政界。一寸先は闇だ。