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松山英樹ひとり旅 石川遼「もう、スランプとは言えない」プロ10年目の苦悩

 今更という感じだが、これだけ差が付けば勝負は誰の目にも明らかだろう。プロゴルファー松山と石川の2人のことだ。米アリゾナ州で開催されたフェニックス・オープン(2月2〜5日/現地時間)は、松山英樹(24)が逆転で優勝を飾り、同大会2連覇、米ツアー通算4勝目を挙げたが、同級生の石川遼(25)は予選落ち。これで同ツアーの予選落ちは5年連続となり、松山との差は開いていくばかりだ。

 しかし、そんな石川にある変化が見られたという。
 「石川はラウンド中、ミスショットした瞬間に『ヤベエ!』と口走るクセがある。周囲からはそれをよく注意されていたのですが、なかなか直らなかった。それが今回は、あまり口にすることがなかったんです」(特派記者)

 17位タイで終えた同ツアー初日、石川は「ミスが少なくなったが?」との質問に、こう答えている。
 「『やっちゃったかな?』というスイングをした時のボールの飛び方が変わってきた。当たった瞬間に『ヤベエ!』と思ったやつが、『あ、そんなにヤバくないな』って思える。自分にとっては、それがかなり大きい」

 石川は飛距離にこだわるタイプ。それゆえ、距離を稼ぐために余計な力が入り、ミスを重ねてきた。近年はそれを減らすためにスイング改造を行い、成果も見られつつあるが、ツアー最終日まで持続できない。今回の予選落ちもそうだった。
 「スコアを崩した2日目は、『ヤベエ!』がつい出てしまった。その口グセの頻度が好不調のバロメーターとも言えます。しかし、そこでも誰かに注意されたのか、その後は意識して言わないようにしていたようです。一方の松山は、好不調に関係なく、あまり表情を変えない。10代の頃、石川は飛距離にモノを言わせて一気に表舞台に出てきましたが、松山はジックリと自分のスイングを作り、年齢とともにその技術を高めてきました。口グセの意識同様、石川はスイングをいじったりクラブを取り替えるなど努力していますが、20代でやることではない」(専門誌記者)

 苦悩する石川遼。不調が長引けば、スランプとは言わない。今年がプロ10年目となる石川、コマーシャルばかりではなく、そろそろ本業で活躍をしてくれ。ファンは見捨てないぞ。頑張れ、遼!

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