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クリント・イーストウッド、自分を観るのに『疲れた』

 俳優で映画監督も務めるクリント・イーストウッドは、巨大なスクリーンで自分自身を観る事に『疲れた』という。5月31日に80歳になるイーストウッドは、年配の俳優が集客数の見込めるような役を見つける事は難しいと説明した。「それは若い俳優達に渡すよ。力ずくでも勝利を手に入れようとするような、賞を目当てにしている人間じゃないんだ。1970年に『恐怖のメロディ』で初めて監督を務めてから、自分の姿をスクリーンで見る事には疲れたね」「それは俳優を辞めるという意味ではないんだけど」

 イーストウッドは自身が俳優の道に踏み出した頃、これが何か新しい事に挑戦するチャンスだと思ったという。「もし私のようにたくさん映画出演をしたなら、過去は振り返るのは止めた方が良い。前だけを見て進むんだ」「監督として私に大切な事は、新しい事に挑戦する事だ。そして俳優として映画の撮影が終わったらもうやり直しはきかないし、自分の演技についての判断は他の人に託すべきだ」

 そして先日、イーストウッドは自分の最後の演技がいつになるかは分からないとも明らかにした。「どれが最後の作品になるかは分からないけど、この年齢にはたくさんやりがいのある素晴らしい役がある訳じゃないし、監督でいる事が幸せなんだ」

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