「報道陣は連日都内の海老蔵の自宅と、海老蔵が被害届を出した目黒署の前で張り込んでいるが、目黒署の方は連日まったく動きがないので緊張感がない。9日、一部の夕方のニュースが『今日にも出頭』と流したのでやや緊張感が走り、出頭がうわさされる目黒署以外にも報道陣が集まったが、別の局では『いまだに男の行方が分からず』と流れ、結局出頭せず」(ワイドショー関係者)
これまでの動きをまとめると、海老蔵サイドは海老蔵が謝罪会見を行って退院し、妻でフリーアナウンサーの小林麻央は自宅前で報道陣に謝罪。海老蔵が無期限謹慎処分を受けて空いた仕事の穴も代役が決まるなどして埋まっている。
逮捕状が出ている男のサイドは、逮捕状が出ると、それまでほとんど取材を受けなかった“関係者”と称する人間が続々と男に有利な証言。男と一緒にいたリーダー格は海老蔵に暴行を受けた証拠として診断書を公開。診断書を書いた医師は報道陣の取材を受けた。
また、「灰皿にテキーラを入れて飲ませた」、「ズボンを脱いで土下座し、その様子を携帯のカメラで撮られた」など海老蔵にとって不利な情報が流れた。
「逮捕状が出た男のサイドはグループの関係者を通じて情報を操作している。そんな状況にもかかわらず、警視庁は動きをみせないので、『一体何をやっているんだ?』という声が日増しに高まっている」(警視庁担当記者)
こんな状況に我慢ならなかったのがテレビのコメンテーターとして活躍する元検事、大澤孝征弁護士。8日に出演したテレビ朝日系「スーパーモーニング」で、逮捕状の出ている男サイドよりのリポーターの発言を受け、「証拠上たしかなことは、海老蔵さんが暴行を受け重傷を負ったこと。警察に診断書が提出され、被害届も出ており、確かな証拠がある。しかし、相手側の言い分を伝える報道はほとんどが伝聞。伝聞証拠の価値は低い。しかも、相手側はいまだに警察に出頭してきていないし、説明もしていない。現段階では海老蔵さんの言い分を信用せざるを得ない。裁判員裁判の裁判員になるかもしれないので、テレビを見ている皆さんも是非そういう見方をしていただきたい」と苦言を呈した。
10日朝の各報道をみるとさほど目新しい情報がなく、ややネタ切れ感が漂うが、今後の展開はどうなるのか?
「警察は着実に捜査を進めていて、逮捕状の出ている男が出頭せざるを得ない状況になるだろう。男のグループもこのままではなく、またまた自分サイド寄りの報道陣を使って情報操作をするだろう。警察との“知恵比べ”といったところか」(同)
いずれにせよ、まだまだ解決までは時間がかかりそうだが、さすがに海老蔵ニュースばかりだと「もう、お腹いっぱい!」と感じるのは気のせいだろうか?