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「はなまるマーケット」も陥落! NHK「あさイチ」に、誰にでもタメ語を話す、新クッキング・スターの登場

 ここのところ「セックスレス特集」だとか、「ネットと若者の性」と朝からキワドイ企画で好調なNHK「あさイチ」。この番組は4月から朝のワイドショー戦争に参戦し、その快進撃に民放各社をビビらせているが、その「あさイチ」が、他の追随を許さない強烈なインパクトを持つニュースターを見つけてきた。イノッチや森公美子も舌を巻くその男は、最初から最後までタメ語で話し、水産庁のほうからやってきた。

 いつも爽やかな新米パパの井ノ原快彦、イノッチより顔がでかい有働由美子アナの司会で始まった26日(月)の「あさイチ」。今日のお題は「夏こそ食べたい! 魚料理お悩みスペシャル」。他局が土用の丑の日にあわせてウナギを特集している中、一歩進んだ夏のお魚全体の食べ方を指南する企画。さすがNHK、ゲストは食いしん坊の森公美子と、華道家の假屋崎省吾。

 番組が始まってほどなく流れた「フライパンを使った簡単魚料理」の後で、上田勝彦という人物が登場。元漁師で、ゲゲゲの女房でおなじみ鳥取県境港の漁業調整事務所に勤務しているという彼は本人曰く、「水産庁のほう」からやってきた。おもしろいのは、ゲスト陣から「ナゼ漁師から水産庁へ?」と聞かれたら、開口一番「食い詰めたから」と答え、家にはテレビが無く「あさイチ」を見た事がない(ホテルでは見た)とカミングアウト。それまでもタメ口でゴマサバ炒めを説明していたが、上田は突然「漁師の嫁になったらどう?」などと有働さんに詰め寄り、アシスタントの男性アナをキレさせていた。その後モリクミが、サバ炒めの汁をごはんにかけたら美味しいじゃない? とデブらしい提案を振ると、「しょっぱ過ぎる」と却下し、假屋崎がお弁当にいいと言ったら「そのとおり!」と答える。オカマには優しいがデブには冷たい一面と、一筋縄ではいかない実力を見せつけた。

 言葉は乱暴だけど竹を割ったように爽快な上田勝彦は、今朝の登場で一気にお茶の間視線を集めたはず、まだ民放の手垢がついていない彼、今後まさしく、NHK発のニュークッキング・スターとしてブレイクしそうな予感がする。見た目は料理タレントの木村祐一に似ているが、木村のナルシス料理と違い、上田の料理は見ている人が美味しく魚を食べるための料理。素人とは思えないしゃべりの上手さと手さばきで、見る見るうちにプロのシェフもビックリの創作料理を次々披露した。さらに、魚の保存法から、包丁の研ぎ方(外のブロックで歯を削れ!)や、ゴマサバの旬などを解説。サカナクンばりのお魚知識をもつ。ぜひ、「あさイチ」の準レギュラーとして毎回の登場を記者は願う。

 フジテレビ系「とくダネ!」に出ていた室井佑月と倉田真由美を引き抜き、セックスレス等のエロネタで「とくダネ!」つぶしにかかった「あさイチ」。ニュー・クッキング・スター上田を持ってすれば、ワイドショー戦線から自ら外れて、お料理レシピで数字を稼いできた「はなまるマーケット」を陥落させる日も近い。TBSもウカウカしてられないのである。<コダイユキエ>

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