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学校のプールに大量の金魚放した犯人は女子中学生

 埼玉県狭山市立入間川中学校(川那子文雄校長)の25メートルプールに、300〜400匹の大量の金魚が投入されていた騒動があった。

 同校によると、8月6日午前、登校してきた水泳部員らがプールで金魚が泳いでいるのを発見。周囲の有刺鉄線2カ所が切断され、金魚を運んだとみられる大きなポリ袋も見つかった。

 4、5日に市内や近隣自治体で祭りがあったことから、狭山署は夜店で売れ残った金魚が捨てられた可能性もあるとみて、建造物侵入と器物損壊の疑いで捜査していた。

 金魚は回収され、生徒や住民らが引き取ったが、川那子校長は「生命尊重の観点からも問題だ。プールの水を入れ替えると予定外の出費になる」と困惑していた。

 そんな折り、同市と所沢市の中学3年の女子生徒4人が、自分たちが放したと同署に名乗り出たことが分かった。女子生徒は7日に騒ぎを報じるニュースを見て、親に相談。同日夜、保護者と一緒に同署を訪れた。「こんな大騒ぎになると思わなかった」と反省しているという。

 同署によると、4、5日に市内で夏祭りがあり、女子生徒は露天商などから金魚すくいの売れ残りを譲り受けた。このとき、金魚が入ったポリ袋を運ぶ女子生徒の姿が周囲に目撃されていた。生徒たちは「金魚が好きだったのでもらったが、多すぎて飼えず、プールに放した」と話した。4人のうちの3人がプールに放したと説明したという。

 同署は、建造物侵入と器物損壊の疑いで裏付けを進め、容疑が固まり次第、書類送検する方針。

 子どもがやったことであり、人に危害が加えられたわけではないが、さすがに学校のプールに放すとはやりすぎ。大会を控えていた水泳部員は練習ができず、いい迷惑を被ってしまった。
(蔵元英二)

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