冤罪を科学的に証明し、罪なき人を救っていく弁護士の活躍を描くストーリーが描かれた本作。最終回では、主人公の弁護士・黒川(坂口健太郎)の事件解明ための実証実験を引き受けていた科学者・秋保(藤木直人)の妹が殺害された11年前の事件の真相が明らかになる展開に。真犯人・神津(武田真治)が証人として呼ばれた法廷で、11年前の事件の真相を告白し、冤罪事件を企てた理由について「日本の警察や検察の問題を浮き彫りにするため」と語るなど、その怪演ぶりも話題になった。
「『イノセンス』といえば、昨年10月クールの同枠の『ドロ刑 -警視庁捜査三課-』(日本テレビ系)が平均視聴率8.8%だったことや、同4月クールの坂口健太郎の初主演ドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』(フジテレビ系)が平均視聴率7.8%と大爆死してしまったこと、ヒロインの川口春奈が“低視聴率女優”として有名だったことから前評判が悪く、数字を心配する声も多々出ていましたが、勧善懲悪のストーリーやキャストそれぞれの演技力の高さが評価され、蓋を開けてみると『なんだかんだでキャスト全員演技上手いし、ストーリーに感動した』『もっと評価されていいドラマ!』『キャストもストーリーも主題歌もすべて良かった!』という絶賛の声が多く聞かれました」(ドラマライター)
また、一方では18日に最終回を迎えた月9ドラマ『トレース〜科捜研の男〜』(フジテレビ系)と比較する声も聞かれた。
「『イノセンス』は弁護士モノ、『トレース』は科捜研がテーマですが、事件を科学的に証明していくという点では共通しています。『トレース』といえば、最終回の“誰も救われない”展開がネットで話題に。主人公が追い求めていた事件の真相について、『不快感しかない』『胸糞悪い』という声が相次ぎました。一方、『イノセンス』の最終回で明らかになった真相は遺族の心を救済するというもの。視聴者のニーズにも合っており、『トレースみたいにトラウマ最終回になったらどうしようかと思ったけど良かった!』『武田真治、サイコパス系犯人だったけど最後スカっとできてよかった』『こういうのでいいんだよね。トレースみたいな終わりじゃなくてよかった』という比較の声も多々見られました」(同)
視聴者の納得のいくラストになった『イノセンス』。出演俳優陣の評価もますます上がったようだ。