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『真田丸』人気で困惑する天王寺エリアの“ゲイ”と観光客のニアミス

 「皆さんも日本一の兵と評された名称・幸村ゆかりの地を巡ってみてはいかがでしょうか」

 いよいよ佳境を迎えつつあるNHK大河ドラマ『真田丸』。毎回高視聴率を記録しているということもあり、ゆかりの地では街興し企画が例年になく盛り上がっている。大坂の陣の舞台となった大阪市天王寺区でも「真田幸村めぐルート真田山エリア・天王寺エリア」が設けられ、連日多くの観光客が訪れている。
 「真田山エリアとなるJR玉造駅西口前の通称『幸村通り』には六文銭の幟がはためき、関連グッズを扱う店も増えています。通りにほど近い『真田の抜け穴』があることで有名な三光神社も、例年以上の参拝客で賑わっていますよ。『めぐルート』そのものは昨年の“大阪夏の陣400年”からの企画ですが、大河ドラマが始まってからは人通りがまるで違います」

 「幸村通り」のある飲食店店主はホクホク顔でこう語るが、一方で地元民が少々困惑しているのは、JR天王寺駅西側の天王寺エリアだ。
 「こちらのエリアには、大坂夏の陣で幸村の本陣となった茶臼山がある天王寺公園が含まれる。ただ、公園を一歩出ると天王寺区でも有数のラブホテル地帯なんです。しかも公園内は、ゲイが集まる“出会いの場”でもある。そうとは知らずに訪れた観光客が戸惑うのも当然ですが、人目が突然増えた状況に困惑する“先住民”たちも多くいるんです」(地元風俗記者)

 地元関係者によれば、実際に観光客などからは「変な目で見つめられた」、「後をつけられた」、さらに「この先、変な事件が起こらないか心配」との声も寄せられているというが、一方でゲイバーの従業員はこう語る。
 「街興し自体はまったく反対ではないけど…まあ最近では公園なんかで待ち合わせができなくなりましたわ。これは穿った見方やけど、環境対策の意味もあって、大阪市がわざわざこの辺りをルートに入れたんちゃうの?」

 加えて、前出の風俗記者もこう言う。
 「確かに彼らは、周辺地域の環境対策で追い立てられるようにやって来ている場合が多い。それを思うと、茶臼山すら居心地が悪くなるというのはちょっと可哀想な気がしますね」

 活況に沸く土産店などの一方で、「大河ドラマが終われば落ち着くのでは」との声も聞こえているのだが果たして…。

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