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才色兼備の元カノを刺殺 社内不倫男が爆発させた“怒りのジェラシー”(1)

 「公園の遊歩道に血まみれの女性が倒れている!」
 こんな119番通報で救急隊員が駆けつけたところ、被害者の山本佳代子(32)が首を刺されて倒れていた。被害者の勤務先であるメガネ店は遊歩道の真裏のビル内にあり、被害者はいつも遊歩道に通勤用のバイクを止めていた。

 警察の捜査で、まもなく不審な人物が2人浮かび上がった。一人は犬猿の仲だった勤務先の店長である。事件直前まで一緒にいたことは本人も認めていたが、事件への関与は否定した。
 もう一人は中学時代の元カレの男だった。事件の数日前、同窓会に出席した佳代子は元カレと再会して言い寄られ、事件前日には何度も復縁を求めるメールを送られていた。
 警察はこの2人を中心に被害者の交流関係を洗っていたが、事件から5日後、全くノーマークだった系列店長の亀田明生(47)が突然、「私が殺しました」と言って自首してきた。亀田は憔悴しきっており、「自殺しようと思ったが、それでは彼女に許してもらえないと思い、自首することにした」などと話した。

 亀田は取り調べにも素直に応じて、被害者を殺すことになった経緯を丁寧に説明した。亀田はほんのわずかの間、佳代子と不倫関係にあった時期もあった。
 だが、1年前に別れ、その後は元の上司と部下に戻り、何のわだかまりもなく付き合っていたが、亀田が語った犯行の動機は信じ難いものだった。
 「彼女は非の打ち所がない完璧な女性だった。おそらく、理想の結婚相手を見つけて幸せになるだろう。それに引き換え、自分はバツ2となり、給料も下げられて閑職に追いやられることになった。彼女にも世の中、うまくいかないことがあるということを教えてやりたかった。人間的なジェラシーを感じていたので、彼女が幸せになるのを阻止してやりたかった」

 亀田はメガネ専門学校を経て、この業界の技術者として生きてきた。複数の会社を渡り歩き、その間に1回目の結婚をしたが、妻子をもうけたものの離婚。39歳で2度目の結婚をした。
 その後、事件当時に勤めていたメガネ店チェーンに転職したが、そこで知り合ったのが佳代子だった。
 佳代子は美人で聡明なだけではなく、目の不自由な客を見つけるとさっと駆け寄って手足になるような優しさを兼ね備えていた。同僚にも丁寧に接し、職場での人間関係も良好。以前はブティックで自らがモデルを兼ねるハウスマヌカンをしていた。転職する度に自分自身がスキルアップしていくタイプで、社長にも一目置かれていた。
 問題はそんな彼女が亀田の一夜の誘いに乗ってしまったことである。亀田も不思議に思ったが、「初めて会った時、キラキラしたオーラが見えた。私、一目ボレしないタイプなのに一目ボレしちゃった。私のおばあちゃんが占い師で、亀田さんはご縁があるって言ってたから」などと話した。

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