◇東西比較 まず全場の騎乗馬を見てみると藤田は関西所属なのに、関東馬1214鞍騎乗に対し、関西馬は479鞍騎乗という不思議な数字が出る。ちなみに北海道での592鞍騎乗を差し引いても、関東735鞍騎乗と、関東の方がはるかに多いのだから、地盤は完全に関東である。
かなり奇妙で、何か面白い事情が隠れているのかもしれないが、馬券収益には関係ないので、ここでは追及しない。
では、本題となる札幌での関東馬と関西馬。連対率や複勝率はほぼ同等だが、単複回収率は関西馬がずっと上。馬券を買うなら関西馬だ。
◇乗りかわり お手馬(前走も藤田が騎乗した馬)と、乗りかわりの馬の比較では、連対率、複勝率ともに乗りかわりの方が上。単複回収率に至っては、乗りかわり84%に対し、お手馬58%と大差がつく。
藤田はほかの騎手が下手に乗って負けた馬を復活させるということか? 逆に、お手馬の場合は、前走も能力を出し切っているケースが多く一変する可能性は少ない。この仮説通りだとすると、藤田はものすごくうまい騎手ということになるが、判断は読者の皆さまに任せよう。
◇芝コース 1200メートル、1500メートル、2000メートルに良績が集中している。なかでも、最も得意としているのが2000メートル戦で、07年札幌記念(GII)では5番人気のフサイチパンドラで優勝するなど、上級条件でも実績を残している。2600メートルは複勝率5割と、一見好調に見えるが、単複収支は40%台と低迷している。
◇ダートコース 買いは1700メートル。藤田はダートで24勝しているが、たった3勝の1000メートルに対し、1700メートルは21勝。単複収支、連対率、複勝率…どれを取っても1700メートルが上である。