まず筆頭に挙がりそうなのが『アッコにおまかせ!』(TBS系)であろう。1985年10月スタートで、放送年数は30年を超えるベテラン番組だ。視聴率は健闘しているが、アッコの的外れな芸能コメントが毎回物議となっている。
「アッコさんのコメントが見当違いならば、まだ許容範囲内とはいえますが、この番組はワイドショー的なトピックをバラエティ的に処理する。2018年9月に発生した北海道地震後のお悔やみの言葉が心がこもっていないと問題になりましたし、闇営業問題を受けて雨上がり決死隊の宮迫博之が開いた会見でレポーターが場違いな質問をぶつけるなど、センシティブなトピックと相性が悪くなりつつあるのは確かでしょう」(業界関係者)
賛否両論あるが「コンプライアンス重視」の空気と合わずに終了する可能性もありそうだ。
和田と並ぶ、大物司会者といえるタモリの番組にも終了の可能性がある。『笑っていいとも!』はすでに終了しているが、2008年から始まった『ブラタモリ』(NHK)にも不安要素は残る。
タモリは『週刊文春』(文藝春秋)の嫌いな芸人ランキングにノミネートされることもある、意外な嫌われキャラである。趣味を前面に押し出したスタイルについていけない視聴者が多いのかもしれない。『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)は深夜帯だが『ブラタモリ』はゴールデンタイムの放送だ。
「実は『ブラタモリ』は、国内の主要な場所に行き尽くし、海外ロケも増えています。これは『いいとも!』時代にタモリさんが行けなかった場所を訪れる意味合いがある。本人が飽きたならば、そのまま看板を降ろす可能性はありそうです」(前出・同)
タモリは今年で74歳となる。勇退の時期は考えているだろう。
さらに打ち切り説が加速しているのが『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)であろう。2007年スタートで、家族で安心して見られる人気バラエティ番組として知られる。2018年、ラオスとタイでの祭り企画のやらせ疑惑が『週刊文春』で報じられて以降、視聴率下落が進み裏番組『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)に視聴率で負ける回も少なくない。ANZEN漫才のみやぞんや、フォーリンラブのバービーがケガも負ってしまった。
「やらせ問題と、若手芸人を酷使しケガが相次いだことで、番組の好感度はダダ下がり。今年の『24時間テレビ』では『イッテQ』メンバーを総動員して盛り上げようと必死ですが、当初マラソンランナーに予定されていた宮川大輔は、吉本の闇営業問題で取りやめとなったといわれています。打ち切りの判断がいつ下されてもおかしくありません」(前出・同)
いずれもダラダラと続き、晩節を汚すよりはスパッと終わった方がいい場合もあるかもしれない。