記事によると、今月20日、すでに現地メディアが、五輪出場が決まった選手6人を報じ、そのうちの1人に猫が含まれていたという。猫の事務所関係者は、「現地の代理人から『6月3日に記者発表をするので、そこへ来て欲しい』と知らせを受けた」、「それまで弊社としては決定とは言えないが、有力とは聞いている」と五輪代表に内定したことを明かしたという。
猫は12年ロンドン五輪の同種目で1度は代表に選出されたものの、最終的に参加資格が認められず、出場が消滅。しかし、一念発起してリオ五輪を目指し今月8日に南部カンポート州で行われたリオ五輪代表選考大会で優勝(タイム2時間44分2秒)。五輪代表に近づいていた。
「猫のマラソン自己最高タイムは15年東京マラソンで出した2時間27分52秒。その記録を出したとしても最下位の方に近いが、何よりも出場することが重要。出場を見込んで猫の事務所にはテレビ各局から出演オファーが殺到しているというから、“五輪バブル”でウハウハか」(運動部記者)
現地では「チュマール(クメール語で猫)ひろし」と名乗る猫は、2011年にカンボジア国籍を取得。ロンドン五輪は国際陸連が参加資格を満たしていないと判断したため出場できず、再び五輪を目指したものの、その後のレースで国内のライバルに完敗。その後、リベンジを果たしたが、14年に韓国・仁川で開催されたアジア大会では完走した14人の中で最下位。昨年6月の東南アジア大会では6位だったが、タイムは2時間42分39秒だった。
このところタイムは伸び悩んでいるが、リオではベストの走りを見せてくれそうだ。