沖縄・那覇で開催された22日埼玉西武戦で、「3−7」と敗戦したソフトバンク。これで今季戦った水曜日の試合は「7敗1分」と未だ勝ち無し。4月10日日本ハム戦(2−3)から続く連敗は7まで伸びている。
偶然というには、余りにも繰り返されている水曜日の敗戦。冒頭で触れたファンの声の中には、「このままだと呪いのジンクスになる」という心配の声も少なくない。
ちなみに水曜日の試合のうち、5試合は先発投手が大竹耕太郎だった。「大竹は援護に恵まれない」という声が多く聞こえるが、他に水曜日に先発した武田翔太や高橋礼も勝てていない。援護運の無さだけでなく、ジンクスによるものと見ることも出来るかもしれない。5月2日、木曜日にようやく初勝利を手にした大竹だが、先発の曜日を変えて気分を変えてみるのも手かもしれない。
ただ、これだけ水曜に負けておきながら、22日終了時点の成績は「24勝19敗2分・勝率.558」であり、先に述べた水曜の成績を差し引くと「24勝12敗1分・勝率.667」。水曜に弱い分を、他の曜日でカバーしていることが窺える。
では、気になる他の曜日の勝敗はどうなっているのか。開幕からここまでの試合を調べると、以下のような結果となった。
日曜:6勝2敗・勝率.750
月曜:3勝0敗・勝率1.000
火曜:1勝3敗1分・勝率.250
木曜:5勝2敗・勝率.714
金曜:3勝3敗・勝率.500
土曜:6勝2敗・勝率.750
水曜の弱さが取り沙汰されているが、その前日の火曜も低調。21日埼玉西武戦(6−7)の敗戦により、連敗は3まで伸びている。また、金曜もちょうど勝率5割で貯金を稼ぐことはできていない。
一方、日曜・木曜・土曜はいずれも勝率7割超えと安定した強さを発揮。水曜をカバーしているのは、主にこのあたりの曜日であるということが浮き彫りとなっている。ちなみに、土曜は現在4連勝中だ。
また、試合数こそ少ないものの、月曜に関してはここまで無敗。球界では月曜日が移動日に充てられることが主だが、ソフトバンクとしてはもっと試合を入れてくれた方が助かるのかもしれない。
好調な曜日をそのままキープしつつ、いかに低調な曜日を改善していくか。このあたりもまた、2年ぶりのリーグ優勝を手中に収めるためのカギとなるだろう。
文 / 柴田雅人