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福原ソープ街も不安 神戸大学医学部付属病院のドタバタ劇

 国際都市・神戸の緊急医療がピンチに見舞われている。地域医療の要というべき神戸大学医学部付属病院で、9人いる救急部の常勤医師のうち、なんと6人が病院を離れる事態に陥っているのだ。
 病院側は「診療体制を維持出来ない」として新規の救急搬送患者の受け入れを中止。緊急事態の備えである大学病院が緊急事態に陥るという、なんとも皮肉な状況を迎えているのである。

 神戸大学と言えば、阪神大震災の経験を生かした災害医療のパイオニアとして、全国にその名を知られているが、なぜこのような事態を招いたのか。その裏には、医学部内の権力闘争が影を落としているという。
 「この5月に、救急部長の移動があるのですが、新任の部長というのが他大学の教授。これが部内の反発を買い、医師の大量離脱に繋がりました。神戸大学は、体質的によそ者への風当たりが強いのです」(全国紙社会部記者)

 今ではこのドタバタ劇は各方面にも影響を与えているようで、病院から歩いて約15分の距離にある福原の風俗街でも評判となっているのだ。同地のヘルス嬢もこう不安をにじませる。
 「一番身近な病院が神戸大学病院やいうんで、皆安心してるんですよ。私らやお客さんに何かあったときも、すぐに診てくれてるし…急患お断り言うても一時的なことならいいんですけど」

 医学部では、兵庫県災害医療センターなどに応援を要請しながら「後任の医師が確保でき次第、緊急搬送の受け入れを再開したい」としている。だが、新年度直後ということを考えると、再開には時間がかかりそうだ。また、こんな状態では今後の体制への不安も拭えそうにない。
 神戸大学付属病院の関係者が語る。
 「後任の先生が確保できれば緊急医療体制は一応元に戻るでしょうが、根っこが権力闘争ですからね。先生同士の軋轢はどうしても残る。それで診療に影響が出なければいいのですが」

 コトは人命に関わる。それだけに、市民から批判の声が上がるのは時間の問題と言えるのかも。

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