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職務への意識が希薄! JR北海道運転士が乗務中に日本ハム選手にサインおねだり

 トラブル続きのJR北海道で、なんとも恥ずかしい不祥事が起きた。

 同社の函館運輸所勤務の運転士(37)が5月13日午後7時40分頃、渡島管内森町のJR函館線・森駅で、乗務中であるにもかかわらず、停車中の普通列車の運転席から離れ、あろうことか、ホームで特急列車を待っていたプロ野球・北海道日本ハムファイターズの複数の選手に、サインをおねだりしていたことが分かった。

 同社によると、同普通列車は、特急列車の通過待ちのため26分間、同駅で停車中だった。運転士はその間に、駅舎のトイレに行った後、ホームに日本ハムの選手数十人がいたのに気付き、複数の選手から、手帳にサインをもらった。駅舎で待機していた同僚の運転士(28)も、一緒にサインをもらった。2人は「選手を見たらサインが欲しくなった」と話している。幸い、その後の列車の運行に遅れなどの影響はなかった。

 運転士が停車中にトイレに行くことに問題はないが、同社によると、サインをもらったことは職務専念義務違反に当たり、現在、乗務をさせていないという。

 同日、日本ハムは西武ライオンズと、函館オーシャンスタジアムでデーゲームを行った後、札幌に戻るところだった。

 また、翌14日には、千歳線の恵み野〜北広島間を走行中の普通列車に乗務していた車掌(55)が、勤務中に漫画本を読んでいたことも判明した。

 同社では、いずれも就業規則に違反するとして、厳正に対処する方針で、「信頼回復に努めているなか、このようなことが起こり、大変申し訳ない。再発防止のため社員管理を徹底していきたい」としている。
(蔵元英二)

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