押尾被告側は15日の第1回口頭弁論で請求内容を争わず、29日の次回期日で判決の予定。訴状によると、押尾被告は08年に信販会社と購入するメルセデス・ベンツのステーションワゴン(約950万円)の立て替え払いや連帯保証を依頼する契約を結び、毎月約15万円を返済することになっていた。しかし、今年2月分以降未払いで、督促にも応じず、信販会社は提訴に踏み切ったというのだ。
「保釈保証金の1000万円は押尾被告の弁護人が立て替えた。芸能人だったらそのぐらいの貯金はあると思っていたが、05年に大手事務所から独立した後、収入は大してないのに散在したため金がないようだ」(芸能記者)
大手事務所に所属していた時にはドラマの主演や映画などそれなりに仕事はあったが、独立してからは音楽活動に専念。その後、事件によって契約を解除されたエイベックスに所属していたが、音楽活動はもはや商業ベース度外視のレベルだった。
「押尾率いるバンド・LIVのシングルもアルバムもせいぜい1000〜2000枚ぐらいしか売れなかった。CDの売り上げ不足からか、タトゥーの入った自らのボディーを激写したポスターを10万円でファンに販売したりしていた。そのくせ、海外への移動はファーストクラスで現地では高級ホテルに宿泊、芸能人の見栄から常に高級車を乗り回していた。事件前はパチンコメーカーの会長や下着通販会社の女社長らのタニマチに支援を受けていたが、さすがに車のローンまでは払ってくれなかったようだ」(同)
この訴訟、押尾被告の敗色が濃厚だが、「民事の判決に強制力はなく、『金がない』と開き直られればどうにもできない。押尾被告の場合、差し押さえれる財産もなさそうだから、信販会社は車を取り返すだけになりそう」(週刊誌記者)。
それにしても、こんな懐具合で長期の裁判にかかる弁護士費用はどのようにして捻出しているのだろうか?