「もともとは『あのニュースで得する人損する人』というタイトルで始まりました。年金、遺産、葬儀トラブルなど身近な話題を取り上げ、そのニュースで得する人、反対に損する人の実例を紹介した情報番組でした。それが徐々にバラエティにシフト。家事えもんを始めとする『得損ヒーローズ』で視聴率が徐々にアップしていきました」(芸能ライター)
最終的には、オードリー春日俊彰が自転車を漕ぎながら漢字を覚えたり、青い部屋で勉強するなど、脳に効くと言われる「得技」で東大合格を目指すといったチャレンジ企画も行われていた。
だが、ここで悲運と思われるのが、水野美紀だ。彼女は5月17日、春に卒業した坂上忍に代わる番組レギュラーとして大抜擢。単独でロケ取材をするようなバラエティ番組への出演は初めてで、同日、早速“イタリアン鬼才”と称される小林幸司シェフのもとで料理修行をするなど活躍していたのだが、初登場からわずか4か月で番組が終了することになってしまった。
「水野の過去をさかのぼれば、損な役回りというか、波瀾に富んでいます。もともと『踊る大捜査線』(フジテレビ系)などで活躍していましたが、2005年、所属先のバーニングプロダクションから独立。ここは芸能界のドンと言われる人物が会長を務める事務所。メディアが忖度し、まったく仕事オファーをしなかった時期があるのです」(同)
業界用語で言えば「干されていた」と言えるが、のちに水野が直接その人物に詫びを入れてから再び仕事が舞い込むようになったという。結婚後、バラエティにも力を入れるようになってきた水野。『得損』のレギュラーになり、新境地をさらに切り開こうとする矢先に番組が打ち切り。水野の心中やいかに。