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欧州勢が上位独占「健康な食事」ランキングで日本が世界21位の理由

 和食がユネスコの無形文化遺産に登録されている日本は21位! 世界で最も“健康な食事”を取っているのはオランダ! という世界ランキングが発表された。発表したのは、オックスファム・インターナショナルという国際非政府組織だ。
 「このランキングは、食事による国民の健康維持という観点からだけではなく、食料の供給体制や価格、食物多様性、清潔な水へのアクセス、肥満や糖尿病といった食事がもたらす健康への悪影響などの各視点から、各国の食事情を指数化してランク付けを行ったものです。日本は食品の相対的な価格が高いことが指摘され、ランキングを下げました。肥満や糖尿病が多いアメリカも当然ランクは低いが、それでも日本と同じ21位でしたね」(食品ジャーナリスト)

 オランダ料理は歴史的に北部フランスの料理と関連が深い。伝統的にパンとニシンを主とするが、18世紀にジャガイモが普及してからは主要な食物となった。家庭料理はチーズ、肉、ワイン、およびナッツなどの豆類から成る。
 だからなのか、2位にはフランスとスイスが入り、以下もオーストリア、ベルギー、デンマーク、スウェーデンら似通った食文化の欧州勢ばかり。ちなみにワースト1位はアフリカのチャドで、このほかエチオピアやアンゴラなどアフリカ諸国が下位を占めた。

 そもそもオックスファムとはいかなる組織なのか。
 「貧困と不正を根絶するための持続的な支援・活動を100カ国以上で展開している団体で、今回の調査は世界125カ国を対象にしています。ランキングをまとめたリサーチャーによれば、オランダが1位である理由として、(1)国民が十分に食べていける良質の市場を作り上げたこと(2)価格が低く安定していること(3)バランスが取れた食事をしていることを挙げています」(同・ジャーナリスト)

 オランダは喫茶店でマリファナの“喫煙”ができる稀有な国。思わず「マリファナは健康にいいのか?」とツッコみたくなるランキングだ。

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