「トップリーグの中盤以降、試合会場では閑古鳥が鳴いていました。ファン拡大と人気の安定は今後の課題です」(スポーツ紙記者)
国内リーグの終了と前後して飛び込んできたのは、日本代表ヘッドコーチの後任人事。ニュージーランドの大手新聞ヘラルド紙は“断定形”で「ジェイミー・ジョセフ氏が日本協会と合意した」と伝えた。
ラグビーブームはW杯での善戦によるところが大きい。それだけに次期指揮官の責任は重大で、さらに日本ラグビー協会がクリアしなければならない課題も多い。
「W杯日本大会の会場ともなる5万人収容のエコパスタジアムにリーグ戦の観客は1万余しか集められませんでした。五郎丸が出た試合にもかかわらずです」(TV局スタッフ)
ラグビーW杯の大会運営はサッカーとは異なる。大会への協賛金、放映権料はすべて統括団体のワールドラグビー(旧IRB)に入る。そして、試合運営費は開催国の全額負担となっており、試合会場で閑古鳥が鳴けば主催国が赤字を被る。日本は70億円の予算を用意しているが、360億円は必要だという。70億円の出所は税金だ。日本は独自にローカルスポンサーを集め不足分の290億円をどうにかしようとしているが、国内リーグを見せられた後では、各企業も二の足を踏んでしまう。
また、大手企業は「'19年W杯より'20年東京五輪」と考えているという。
「五郎丸は国内リーグ戦で左手を負傷し、途中交代しています。その後、強行出場を続けたのはラグビー界を盛り上げなければ、の使命感からでした」(関係者)
その五郎丸は2月から国際リーグ戦『スーパーラグビー』に参戦。選手もファンも、日本は眼中にない?