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お笑い芸人のオヤジとオフクロ(前)

 ダウンタウン・松本人志が亡くなったオヤジを振り返ったとき、「折り合いが良くなかった」と、幼少期に芽生えたわだかまりが、最後まで消えなかったという表現をした。これは、お笑い芸人に少なくないケース。芸人という特殊な職種を選んだ息子の父、母も、やはり突飛なのだ。

 たとえば、東野幸治の実父は、ろくに働いたことがなかった。幼少期は、あらゆる金融会社に借金があった記憶が残っている。

 ある朝、新聞の折り込み広告を見ていると、身に覚えのある間取りの物件が掲載されていた。よく見るとそれは、今住んでいる我が家。父が勝手に、売りに出していたのだ。これがきっかけとなって、両親は離婚。幸治と兄は、母と家を出た。

 しかしその後も、父のズボラな性格は治らず、借金取りが兄に及ぶこともあった。やがて、行方不明。のちに、脳こうそくになり、収容先の病院で、「東野幸治の父や」とつぶやくため、病院関係者が半信半疑で所属する吉本興業に連絡。会いにいくと、父であることが判明したが、かつての面影がまったくなかった。「先は長くないな」と判断し、入院費・墓の手配などを東野家で手配して、済ませたころ、父は息を引き取った。たった3年前の出来事だ。

 バッドボーイズ・清人の場合は、母が自由奔放だった。清人が産まれて8カ月後に、失踪。父と祖母の3人で、米軍がノリで作った、ベニヤで囲まれた基地のような場所に住んだ。基本、隙間風が当たり前。風が吹くと、松ぼっくりや葉っぱが入ってきた。浴槽には、なめくじ。天井には、野良猫。天井が抜けたときは、大量の猫も一緒に落ちてきた。

 清人が、地元・福岡の吉本に入った理由は、「テレビに出たら、僕を捨てた母がどこかで観ているんじゃないか」と思ったから。そんな淡い期待を抱いて、やがて上京。ダウンタウンの特番で、父と漫才をするという千載一遇のチャンスをつかんだ。

 母は偶然、その番組を観ていた。やがて、テレビ局、事務所を経由して、およそ29年ぶりに再会。今では、2児のパパとなった清人、おばあちゃんになった実の母と、失われた時間を取り戻すように、家族関係を築いている。

 芸人の家族はエキセントリック。次週も、ぶっ飛びオヤジ、パワフルおふくろを紹介していこう。(伊藤由華)

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