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3年後は資源大国!? 秋田新型原油採取で「原発ゼロ」の可能性

 10月3日は、日本のエネルギー資源の将来を占う画期的な日となった。
 秋田県鮎川油ガス田の約2000メートル地下から、日本初のシェールオイル(油を含む岩)が取り出され、“資源大国”に変貌する可能性が指摘され始めたからだ。
 「シェールオイルは原油に代わる新エネルギー。すでに米国では生産が本格化しているが、秋田には日本の石油年間消費量の1割が埋蔵されていると見られている。そのため、この日は開発関連企業株が10.4%も急上昇したほどなのです」(全国紙科学部記者)

 もっとも、今回の試削が注目を浴びているのは、この技術が他の資源掘削にも応用可能なため。資源エネルギー庁の関係者が言う。
 「燃える氷と呼ばれるメタンハイドレート(メタンガス)、シェールオイル、シェールガスなどは、日本の地下や周辺海域の至る所にあり、埋蔵量は莫大といわれている。特にメタンハイドレートの埋蔵量は世界でも10指に入り、日本のエネルギー需要量の100年分は優にあるとされる。これに実用化のメドがつけば、エネルギーの96%を輸入する我が国が、世界屈指の資源大国になる。将来的に『原発ゼロ』も夢ではないのです」

 この壮大な構想に俄然期待が高まり始めたためか、同日には、近海の開発を1府9県の知事らが資源エネルギー庁に陳情したほど。今のところメタンハイドレートは、来年1月から『石油天然ガス・金属鉱物資源機構』が愛知県沖で本格的な掘削を行うことが決定しているが、今後は加速化する可能性が大きいのだ。
 経産省関係者がこう話す。
 「メタンは'18年商業化を目指しているだけに、期待大。そのため、ガスインフラやガス自動車の開発が進み、日本に新たな産業革命が起きる可能性も高い。雇用や経済に大きな影響を与えるはずです」

 ちなみに、尖閣沖には大油田があると目されている。中国が必死なのはそのためなのだ。

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