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トヨタ強気の販売計画の裏事情

 トヨタ自動車の豊田章男社長がぶち上げた超強気の販売計画に、販売最前線のディーラーたちがボヤいている。当初から過去最高の858万台としていた2012年の世界販売計画を、さらに約20万台増の880万台に上方修正したのだが、一体何が豊田社長を“その気”にさせたのか。

 理由の一つとして関係者が指摘するのは、今年上半期の世界販売でトヨタが2年ぶりに首位に返り咲いたことだ。
 「去年は東日本大震災の影響をモロに受けた分、今年は回復が際立ったまでのことです。しかもエコカー補助金の追い風も吹いた。しかし補助金が打ち切られれば、需要先取りの逆風にさらされる。エコポイントで恩恵を受けた家電量販店が、一転して逆風に立たされたのと同じことが、自動車業界にも待ち受けているに違いありません」(担当記者)

 今後予想される急ブレーキを、どこまで補えるかとなると怪しい限りだが、家業の相続に当たって『帝王学』を授かった章男社長のこと、そんなことは先刻承知しているに決まっている。ならば、なぜ超強気の販売計画を掲げたのか。
 「彼は創業家の直系ということから、目ぼしい実績がないにもかかわらず社長に抜擢された。その威厳を誇示するためにも、一度は転落した“業界の盟主”奪回の勲章が欲しいということ。加えて周囲をイエスマンで固めているため、耳障りのいい情報しか入らない。そんな連中が『GMを蹴落として世界一を奪回すれば世間の評価が高まる』とゴマをすったとの情報さえあり、ディーラーから『余計なお世話だ』のブーイングが漏れているのです」(トヨタ・ウオッチャー)

 計画倒れに終われば、御曹司のメンツは丸潰れとなるが、周囲は「それはそれで…」ということらしい。

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