地元のネットに掲載された不動産広告は《世紀の物件売り出し中。家を買って所有者の女性と結婚。真剣な買い手のみ対象、値引きなし》の謳い文句で、2ベッドルーム、2バスルームに駐車スペース、池、裏庭付き。敷地面積527平方メートルの一戸建てで、価格は9億9900万ルピア(日本円で約960万円)としている。
「売主はウィナ・リアサリさん40歳。2000年に夫を亡くした未亡人で2児の母。美容サロンを経営しているが、財政的理由から家の売却を決めて知り合いの不動産業者に相談した。その時、『誰か再婚相手にいい人いないかしらね』と持ちかけたところ、業者が『それなら家と結婚をセットにしよう』と思い付き、ウィナさんの了承を得て、広告を出したといいます」(本誌特派記者)
これまでに何度か男性とデートを重ねたものの「良縁に恵まれなかった」というウィナさん、家を購入する男性には多くを求めないとしながらも「子供のよき父親になれて、責任感がある成熟した男性で、独身者(妻と死別も可)が条件。家の売却と良き夫との出会いを毎晩神に祈っている」という。
ネットで売り出し物件とともにウィナさん自身の写真も確認できるので、「我こそは」と思う日本人も名乗りを上げてはどうだろうか。ただし「イスラム教徒である私を理解してくれる男性」と、ウィナさんが“未来の夫”に希望していることにご注意を。
イスラム教の戒律では、改宗しない限りイスラム教徒の女性はイスラム教徒の男性としか婚姻は認められず、日本人がイスラム教徒になるためには「割礼」を受けなければならない。
儀式の痛みに耐えられるなら、名乗りを上げてはどうだろうか。