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野球 冷静な原の采配さえわたる

 セ・リーグの天王山の一戦は、巨人が3-1で勝利した。“原マジック”がさえわたり、最大13あったゲーム差を引っくり返し今季初の単独首位に浮上するとともに、優勝へのマジックナンバー「2」を点灯させた。

 相星決戦で迎えた今シリーズ最後の伝統の一戦。原監督の采配はことごとく成功した。
 阪神の先発、右の安藤にスタメンで左打者が6人。3回裏に李承●(●は火へんに華)が左中間を破る適時二塁打で2点を先制した。6回には先発、内海が押し出しの四球で1点差に詰め寄られ、なおも2死満塁と一打逆転のピンチに陥った。
 だが、原監督は冷静だった。岡田監督が代打桧山を告げるや左の山口にスイッチ。二ゴロに仕留め最少失点でしのぎ切った。すると、7回にラミレスが43号本塁打で追加点を奪い、最後は守護神クルーンが3人をピシャリ。マジック2を点灯させた。
 試合後、原監督は「山口がビシッと締めてくれた。一歩先に出られたのは大きい。しかし、まだ3戦ある。地に足をつけてやっていきたい」と気を引き締めていた。
 また、キャプテン阿部が中心となり、選手だけの決起集会も開かれ「心切り替えて、3つ全部勝つ」と鼓舞した。
 “メークレジェンド”もいよいよ最終章に突入した原巨人。頂上はもうすぐそこだ。

(写真=ヒーロー3人衆、(左から)ラミレス、山口、李はお立ち台でおそろいのガッツポーズだ)

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