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京王vs小田急 首都圏鉄道会社サービス合戦過熱

 首都圏私鉄の“永遠のライバル”京王電鉄vs小田急電鉄のサービス合戦が激しさを増しそうだ。

 2月22日、京王電鉄がダイヤ改正を行い、それに伴って通勤客向けの座席指定列車『京王ライナー』(新宿〜橋本駅、新宿〜京王八王子駅間)の運用をスタートさせた。
 「京王電鉄にとっては初めての座席指定列車です。小田急電鉄が約30年にわたり工事を続けてきた念願の複々線営業を今年3月にスタートさせ、大幅な時間短縮、ラッシュ時の混雑率解消などが期待されており、都心から西の路線でしのぎを削る両社が、沿線住民に対して互いにアピールする格好となりました」(鉄道誌ライター)

 京王電鉄は従来から「良くも悪くも保守的な経営体制」と言われており、複々線化などの大型投資事業については後回しの姿勢を見せてきた。
 「厳しい言い方をすると、京王電鉄は高度経済成長期の沿線居住者増加にあぐらをかいて、車両の編成増加など小手先の設備投資に終始し、複々線化などの抜本的な輸送力増強への投資を避けてきました。今回のダイヤ改正では運賃値下げをアピールしていますが、交通費は会社負担がほとんどの通勤利用者には全然響いておらず、相変わらずの小手先感は否めません。それよりも乗客は、朝のラッシュ時のスピードアップを求めていますよ」(鉄道関係に詳しい評論家)

 そんな京王だが、小田急に負けじと2022年度を完成予定とした複々線化計画を発表している。この2社だけでなく、関東私鉄各線は来る少子高齢化に向け、さまざまなサービス向上合戦が盛んだ。
 今後は自動運転化が進む自動車が、鉄道会社の競合となってくる可能性もある。
 急激に変化する環境に対応する鉄道各線のサービスは、「線路は続くよ、どこまでも♪」のように、今後も続いていくことだろう。

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