まだ1勝馬の身ではあるが、前走の勝ちっぷりがあまりにも鮮烈。直線軽く仕掛けられただけで矢のように伸びて3馬身差の圧勝、ラスト1Fは鞍上が持ったままで11秒4の鋭さだった。
阪神JFに有力馬を送り込む某調教師はいう。「あの馬が出走してきたら、ぶっちぎるかもしれない。モノが違う」
前走後はダメージも少なく、順調に調整が進んでいる。1週前にはDWコースで6F83秒0、上がり3F40秒3→12秒9をマーク。3歳1600万を1秒以上追いかけながら、余力十分に先着する圧巻の動きを披露した。
「元気なのが何より。ケイコでも乗り手の思っている以上の時計が出ている。カイバもしっかり食べているよ」。そう語る山口厩務員の笑顔からも、状態の良さが伝わってくる。
「(アドマイヤ)ジャパン、オーラの下という血統なのか、他馬とは推進力が違うね。あとは抽選をクリアしてくれれば」。ここ2年は1勝馬が戴冠。出走がかなえば、Vはおのずと見えてくる。
【最終追いVTR】DWコースで終い重点に追われ、ゴール前で併走馬を1馬身引き離した。追ってからの反応が鋭く、2歳馬とは思えないダイナミックな伸び。相当、スケールの大きな走りをする。