「ACミラン専門の情報サイトでは、『本田が売りに出されるのは確実だが、買い手が付かない』というものでした。去就に関する予想はメディアによって異なりますが、さらに厳しい状況になるとの意見では一致しています」(専門誌記者)
本田は今季もリーグ戦17試合終了時点で出場は5試合と、相変わらずベンチ要員のまま。その影響で、日本代表戦でも「試合勘の鈍り」が指摘されていた。W杯アジア最終予選は3月に再開するため、日本サッカー協会もこの現状を心配している。
「本田の年俸は推定500万ユーロ(約6億円)。欧州リーグは8月開幕なので、Jリーグでは高額過ぎて、どのクラブも手が出せない。しかし彼のスピードでは、欧州トップリーグで生き残るのは難しい。放出要員にされても他クラブが手を出さないのはそのため。中国のチームが興味を示すものの、本人が嫌がっているようなのです」(関係者)
中国といえば、昨年11月に同国内の大手企業がACミランの株式を大量購入している。正式譲渡は今年3月に延期されたが、「中国に流れる株式を少しでも減らしたい」というのがACミラン側の本音。そのためには選手総年俸を減らす必要があり、事実上、戦力外の本田が矢面に立たされているわけだ。
「買い手が付かなければ、本田や何人かの選手は契約解除になるとの見方がもっぱら。本田は『フリー』(所属チームなし)で日本代表戦を戦うことになりそう」(前出・専門誌記者)
副業の方はカンボジアのクラブ経営にまで手を伸ばすほど順調なようだが、試合に出たいのなら中国などへ行くしかない。
ACミラン残留でも、プライドの高い本田の頭をよぎっているのは(中国リーグ拒否で)“引退”の二文字だ。