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イチロー、松坂大輔に浮上した「現役引退の地」メキシカンリーグ

 地球の裏側の「お寒い球場」でイチロー(44)と松坂大輔(37)が“再会”する可能性が出てきた。

 「イチローの去就が決まるのは、来年1月半ば以降。キャンプ直前まで決まらないかもしれません。マイナー契約も覚悟しなければならないというのが、周囲の一致した声」(特派記者)
 イチローは今季、136試合に出場して打率2割5分5厘。代打など試合途中での出場が多く、「第4の外野手」との位置づけだった。新たな経営陣が世代交代を決めたためフリーエージェントとなったのだが、メジャーでは主力選手が固まってから、第4の外野手など控え選手を決めていく。その流れだと、キャンプ直前まで去就が決まらないというわけだ。
 「故障を抱えているわけではないので、100%悲観的になる必要もありませんが…」(同)

 これに対し、絶望的な声しか聞こえてこないのが、松坂大輔の方だ。リハビリ中の右肩だが、どこまで回復しているのか、誰も分からない。古巣ホークスが「コーチ契約をいったん交わして」という打診をしたくらいだから、NPBはもとより、米マイナー球団、米独立リーグも手を出しにくい。
 そこで急浮上してきたのが、メキシカンリーグだ。
 「米独立リーグよりもマシ。興行規模は大きくないが、リーグの実力はWBCで証明済み。アマダー(楽天)、クルーズ(元楽天、巨人)、メンドーサ(元阪神、日ハム)などを輩出しており、ここでの活躍を機にメジャーに挑戦する若者もいれば、再起のきっかけを掴んでいくベテランもいます。選手数が多くないので、獲得基準は緩い」(同)

 一方、イチローも'18年シーズンの選択は難しい。メジャー契約が厳しいのであれば、マイナーで好機を待つか、日本帰還の二択となる。メンツを考えれば、マイナーや日本帰還よりも、メキシコの方がよさそうだ。しかし、こんな声も聞かれた。
 「日本ハム二軍打撃コーチに就任した吉岡雄二氏などが同地でプレーした経験があります。彼らの話を聞くと、機関銃を持った兵士が街中を歩いていた、マフィアのボスの愛人がスタンドにいるからそっちを見たら命が危ない、三塁手が一塁に送球したら強風でボールが流された、とか信じられないような話ばかりでした」(スポーツライター・美山和也氏)

 天候も凄まじい。日中は真夏日のような暑さだったのに、ナイターの行われる時間帯は初冬並みの寒さに見舞われるという。天候・気象との戦いの面で、その厳しさは「米マイナーの比」ではないという。
 「松坂を歓迎したいとする日本国内の独立リーグの動きも聞かれます」(同)

 NPB球団が手を差し出す可能性はゼロ。松坂は海外に活路を見出すつもりだが、米球界は無視。韓国、台湾も考えにくい。よって、メキシコしかない。イチローもメンツ重視で「メキシコなら」と安易に考えようものなら、痛い目に遇うのは必至だ。2人の元天才には晩節を汚してほしくない。

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