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起き上がれないほどの激痛! ぎっくり腰の症状と予防法

 肩や腰にコリを感じている方は多いと思います。その程度であれば生活に支障はありませんが、痛みが生じるほどになるともう大変。

 ぎっくり腰になってしまうと、歩くどころか立つのすら困難になる場合もあります。しかも、突然症状に見舞われるため、予防などもしにくい。どんな人がなりやすいなどの例はあるのでしょうか。

 今回は、医師の小田切ヨシカズ先生にぎっくり腰の症状や対処法、予防法などをお聞きしました。

■ぎっくり腰の主な症状
 「ぎっくり腰は急性腰痛症と呼ばれ、突如、腰に激痛が走ります。海外ではこの様子を“魔女の一撃”と例える場合もあります。痛みが起きる要因としては、背骨の腰の部分である腰椎の損傷。もしくは骨と骨とを繋ぐ、クッションの役割を果たしている椎間板の損傷などがあり、一箇所とは断定できません。ですから症状をもたらす原因も様々あります」

■様々な原因
 「ぎっくり腰になる大きな原因のひとつが、腰にかかる急な負荷です。重い物を持つだけでなく、高いところから着地したり、寝ている状態から飛び起きたりしても負荷がかかります。なかにはくしゃみ程度でなってしまう場合も。もうひとつは、疲労の蓄積。重たい物でなくても、繰り返し運んでいると腰に負担がかかり、疲労が蓄積していきます。やがて疲労が限界を超え、発症に至ります。姿勢が悪いことも要因として挙げられます。骨格が歪み、バランスが悪くなることで腰に負担がかかってしまうからです。また、内臓を傷めていたりすると自然に姿勢も悪くなり、そこから発症に至ることもあるので、食生活なども気を付ける必要があります」

■冷やしても温めても
 「症状も様々なので、あまりに辛くて動くこともできないようなら、痛み止めを飲んで安静にしているしかありません。少しづつ動けるようになってきたら、無理をしない程度に歩くようにした方が治りが早くなります。患部を温めた方がいいのか、冷やした方がいいのかということですが、どちらにも一応効果は見込めます。痛みが激しい場合は、冷やすことで軽減されます。温めると血行が促され回復を早める効果が見込めますが、痛みが増してしまう可能性もあります」

■予防するには
 「予防するためには、急激な負荷をかけないこと。疲労をためないことです。そのためには、しっかり体を休め、睡眠をとること。あとは正しい姿勢を心がけること。ストレッチなどで体をほぐすなども有効です。冷えも大きな要因になるので、この時期であればエアコンの効きすぎた部屋にばかりいないで、外に出たりすることも大事です」

 ぎっくり腰は癖になるとも言いますが、身体的な理由の他にも、普段の生活習慣を改善できないということも理由にあるようです。腰を痛めやすい方は、そういったところから見直すべきでしょう。

【取材協力】小田切ヨシカズ
湘南育ちのサーファー医師。ワークライフバランス重視。現在、横浜の内科クリニックに勤務中。

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