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桂文枝の上方落語協会会長続投で回避された「吉本vs松竹」(1)

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提供:週刊実話

 6月22日に行われた上方落語協会の総会で、現職の桂文枝会長(72)が再任され、文枝体制の8期目が正式にスタートした。しかし、文枝はその挨拶で、今後の抱負を語った後、高齢と体制一新を理由に、今季限りでの勇退を切り出した。
 「文枝師匠は会社やら一門を越え、噺家全体のことを考えてくれはる人です。噺家は漫才やお笑いタレントと違い事務所からの仕事が少ないため、個人で仕事の交渉ができるように師匠が会社に掛け合ってくれている。そやから文枝師匠に辞められたら私ら食べていけませんわ。今回、無事再任されて安心している噺家は多いと思いまっせ」
 とは、若手の噺家。

 一方で中堅の噺家はこう言う。
 「実は会長、次(8期目)はやらんという話が飛び交ってたんですわ。それが一転、元の鞘に収まったんですからね。人望のある人ですから僕らとしてはホッと一息です。それでも、再任の挨拶で勇退の発言とは少し意外でしたよ」

 ここまで頼られれば師匠冥利に尽きるというものだが、そんな文枝が辞任の腹を固めていたとすれば、影を落としているのはやはり、3月に発覚した元演歌歌手・紫艶(38)との不倫騒動だろう。文枝の会長再選自体は、同月の会長候補選挙でほぼ決定していた。しかし、不倫が明るみに出たことで、「正式に選任される6月の総会までに辞退するのではないか」との声が周辺関係者から出ていたのは確かだ。
 「辞退しなかった理由は“奥さんにまったく頭が上がらない”“噺家が不倫ぐらいで責任取れるかというプライド”なんて見方もありますが、一番の原因は、現時点で協会内に自分の代わりがいてないということ。だから、周りも必死で止めたんです。勇退宣言は“受けるのは今回限り”という条件みたいなもんです」(ある興行師)

 文枝会長の7期14年という任期は、歴代会長で最長となる。この間、協会組織の改編や噺家の生活保障、さらに上方落語界にとって悲願の『天満天神繁昌亭』(大阪市)の設立にも貢献してきた。しかし、今の協会には、いくつかの問題点があるという。まずは前出の興行師が言う後継者問題だ。
 「これまですべて文枝さん任せだった。かつて会長職は、芸格のある大師匠がなる名誉職みたいなところがあったんです。それを実務中心に変えたんが文枝さん。でも、何せあの人は根が政治家やから何でも自分でやりはる。結果、後継幹部がうまいこと育っていないんですわ」
 協会は今回、文枝をサポートする副会長を2人から5人に増やし、それぞれの職責を明確に位置付けしたが、これは「ポスト文枝を視野に入れた組織改革」(同)なのだという。

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